貨物宇宙船アルフェッカ号

1997.2.3


スペオペ宇宙船ということで…




 クレギオン・シリーズに登場するミリガン運送の宇宙船、アルフェッカ号の設定資料です。
 こういうのは専門のメカニック・デザイナーにやってもらうのが一番なんでしょうが、そういう状況ではなかったので自分で作りました。
 スペオペの宇宙船ということで、ハードな突っ込みはご遠慮ください(^^;。推進剤タンクも放熱板も一応ついていますが、とっても小さいです。
 alfeccaという名前は、かんむり座アルファ星の固有名のひとつで、「欠け皿」という意味です。メーカーの異なる恒星船とシャトルをむりやりくっつけて、おかしな格好になっているので、そう名付けました。

 恒星船の星系内の推進には核融合エンジンを使います。反応物質は重水素とヘリウム3、もしくは重水素どうしですが、作品中では理論限界をはるかに越える性能を出しています。
 しかし“しょっちゅう故障するのをスパナで修理しながら飛ぶ”という古き良き宇宙船にしたかったので、気分で核融合にしました。もっと進んだエンジン――漸近駆動だの真空エネルギー駆動だのにすると、もはや人が近寄れるような代物ではなくなってくるからです。

 ジャンプ・ドライブについては完全にブラックボックスで、言葉以上の設定はありません。
 もうひとつのブラックボックスは人工重力です。二枚の“重力グリッド”なるものに挟まれた空間のみで重力をコントロールできることになっています。これがあるのは恒星船だけで、シャトルにはついていません。なんでかというと、船外やシャトルでは、無重力のセンスオブワンダー(^^;を描写したかったからです。

 これは内部ですが、なにがなんだかわかりませんね。
 右舷の四角い部分が主要な居住区で、前から順にブリッジ、ロイドの船室、マージの船室、メイの船室、工作室、と並んでいます。
 恒星船の本体中央はラウンジ兼食堂で、その後ろがバス、トイレとギャレー、それより船尾側は機関区です。食堂の下のデッキには信じられないほど小さな燃料タンクがあります(^^;。


 こちらはアルフェッカ・シャトル単体です。
 宮崎メカ風の無尾翼ですが、まあたぶん、動的に制御しつづけていれば飛ぶでしょう。
 船底は飛行艇型になっていて、水面(水でも、アンモニアでも)に離着水できます。これはニーヴン&パーネルの『アヴァロンの闇』に登場したシャトルがモデルになりました。

 エンジンは、これも核融合です。
「大気圏内で使っていいのか?」という質問をときどき受けますが、核融合炉から(どうやってか)熱だけ取り出して推進剤を加熱して噴射する方式なので、放射線や放射性物質は放出しないことになってます。二次的に窒素酸化物のたぐいは生成されるかもしれませんが。
 推進剤は液体なら原則としてなんでも利用できます。このへんは、さまざまな惑星で燃料を調達できるよう、融通のきく設計になっています。
 これだけ高性能なエンジンがあれば翼などいらないと思うんですが、作者の趣味で有翼にしました。このへんの趣味は『タリファの子守り歌』で開陳しています。


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