サターンV見学
2007.11.4


 10月18日、サターンVを見学するためジョンソン宇宙センター(JSC)の庭先にあるロケット・パークに行きました。手前は私のレンタカー。後ろの白い建物はサターンVの格納庫。
 来る途中、留置場から二時間歩いてきたという女の子、ジェニファー22歳を裁判所まで送る、なんてことがあってJSCの前を通りました。裁判所から引き返してゲート2から入り、守衛に「サターンVロケットを見たい」と言ったら「そこの駐車場で待て。セキュリティの車が先導するから」と言われました。すぐにセキュリティのピックアップトラックがやってきて、目と鼻の先にあるRocket Parkに案内されました。
 なぜこんなものものしいことになったのか、よくわかりませんが、たぶんJSCの隣のスペースセンター・ヒューストンのトラムツアーで見るのが一般的なんでしょう。


 コマンドモジュール〜スペースクラフト・ルナモジュール・アダプター(SLA:月着陸船格納部分)。


 コマンドモジュール。


 SLA。下にいるのはトラムツアーの見学者たちとガイドの人。


 黒いごちゃごちゃしたリング部分はインスツルメント・ユニット(IU)。


 ごつい基板ラック。


 ごつい配線の束。


 ごついコネクタ類。これは三段目側。


 三段目のエンジン。これで月遷移軌道に乗ります。


 二段目のエンジン。これで地球低軌道に乗ります。


 一段目の頭部。ドーム状のフレームは輸送用の治具でしょうか。軽量化に配慮した様子がありません。


 一段目 段間部のアンビリカル連結部とアクセスパネル。


 同上。


 フィン。全体写真やプラモデルではちっぽけなヒレに見えますが、実物は極超音速機を思わせる形状で迫力があります。
 一般にアメリカの宇宙機は、遠目にはつまらない形をしていて、マニアはロシア機を好むようです。しかし細部を見ていくと、どうしてアメリカ機も面白いです。計算尺片手に、「これでいいだろう」とか言っている技術者の顔が浮かんできます。


 同上。反対側から撮影。


 スカート部分。このへんの工作も気になるわけで。それにしても、このスカートはなぜ必要だと考えられたのでしょうか。


 一段目のエンジン。写真では伝わりませんが、ものすごい量感です。一段目円柱部分の直径が10mですから、この部分は奈良の大仏(15m)を見上げた感じでしょうか。こんなものを打ち上げようと思った度胸に、まず恐れ入ります。


 エンジンの根元と底の平面部。


 この真っ平らの部分の工作も気になってまして。耐火ボードのような感じです。
 パネルの隙間は熱膨張を考慮したものか。その隙間がまちまちなのは工作の誤差なのか。いろいろ気になります。


 「アメリカの至宝救出」プロジェクトの掲示。このロケットは数年前まで野ざらしになっていて、それを有志がレストアし、格納庫を建てました。


 ロケットは野ざらしにできるようなもんじゃありません。レストア前はこんなに風化していました。


 プラモデルだとトタン波板みたいに見える部分もこんなディテールが。なんとなくツーバイフォー工法を思わせます。


 外にはリトルジョー(左)、レッドストーン(右)、J-2エンジン、H-1エンジンなどが展示されています。
 レッドストーンは直径1.8mの鉛筆みたいなロケットで、マーキュリー宇宙船を弾道飛行させることしかできませんでした。これでアラン・シェパードが飛んだ直後、ケネディは有人月往還計画の歴史的な演説をしたわけですから、信じがたい大胆さです。
 ちなみにH-2Aの一段目は直径4mで、左右にSRB-Aをつけると10mくらいになるので、サターンVと較べて桁外れに小さいわけじゃありません。これだって間近に見れば感動します。マーキュリー宇宙船なら7個まとめて軌道に運ぶパワーがあるわけですが……。


 リトルジョーは固体燃料ロケットで、制御は動翼で行うようです。
 ちなみにアラモゴードの博物館にあった同型機には動翼はありませんでした。


 JSCのそばにあるクリア・レイク。野田昌宏の本ではクリア・ウォーター・レイクとなっていて、『太陽の簒奪者』にもその名前で登場します。レイクといってもガルベストン湾に通じた入り江で、ちょっとリゾート地ぽくなっています。

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