マトマタの穴居住宅
2007.7.22
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二日目。夜明け前のチュニス鉄道駅。構内にあるカフェで焼きたてクロワッサンとカフェオレの朝食をとりました。
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6時発の長距離列車でチュニジア南部の都市、ガベスに向かいます。
乗車したとき、せまい通路でわざとすれ違ってきた男がいて、気がついたら財布をすられていました。50D (D=ディナール≒100円)ほど入っていました。現金の大半、クレジットカードやパスポートは安全袋に入れていたので無事でしたが、いい薬になりました。
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切符。座席は二等です。
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隣席のドーラさん。英語が話せました。歯科の学生で、スースで乗り換えてモナズディールに行くところ。チュニジアの窓が青く塗られているのは法律で定められているからだそうです。
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車掌さん。
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チュニジア中部の風景。延々とオリーブ畑が続きます。
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オリーブ畑の向こうに見えた、中波放送局のアンテナらしきもの。
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送電鉄塔。アングル材が細いです。
手前の街灯がついているのは電柱で、鋼材をトラスに組んでいます。立ち寄った先々でも、電柱はほとんどこの形でした。雨が少ないため、錆を心配しなくていいせいでしょう。
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スースで入れ替わりに隣に座った美女はハネン・エンメさん。サルマン・ラシュディの英語の本にアンダーラインを引きながら読んでいるので、「あなた、英語を勉強しているあるか?」と訊いたら、「私は英語教師よ」という返事でした。ガベスの大学で教えていて、来週結婚するそうな。
今日はガベスからバスでドゥーズへ行く予定でしたが、「マトマタに寄ってみたら? ベルベル人の遺跡があってほんとにきれいよ」と言うのでそうすることに。
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ガベスが近づいてきました。植生はオリーブからナツメヤシに。ハネンさんの話では、南部の都市はすべてオアシス都市で、ナツメヤシが密に植えられ、その果実(ダット)が主要産品になっています。
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チュニスから6時間でガベス到着。ハネンさんにルアージュ(乗り合いタクシー)乗り場まで案内してもらいました。
左はガベス特産の篭を売る店。
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近くの食堂でランチ。これはトマトサラダで、美味しかった。刻んだ野菜とツナにオリーブオイルをぶっかけたサラダ・チュニジアンのバリエーションです。
この皿はコーヒー皿くらいで、「あれ、こんなにちょっぴり?」と思いました。
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マトンとポテトの煮込みをぶっかけたスパゲティ。アルデンテには程遠い麺でしたが、煮物はたいてい美味しかったです。
こちらも量は日本のファミレスで出るパスタよりやや少ないくらいでした。南部のレストランは少量なところが多かったですが、いっしょにでてくるパンがたっぷりあるので問題ありません。
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マトマタには新マトマタと旧マトマタがあり、遺跡があるのは旧のほう。新はその途中にあって居住者は多いらしい。まず新へ向かうルアージュに乗りました。
ルアージュに使われる車輌はハイエース〜タウンエースぐらいのバン。同じ目的地の乗客が6〜7人揃ったら発車します。
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別のルアージュに乗り換えて旧マトマタへ。
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道は平野部から山間部へ。旧マトマタは他民族の圧迫を受けたベルベル人が多数の穴居住宅を遺した土地です。近づくにつれて道路沿いに遺跡がいくつも現れ、ツアー客が群れていました。
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旧マトマタ到着。泊まったのはそんな穴居住宅を使った Hotel Les Berbers 。壁は白い漆喰で覆ってあります。
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こんな洞窟を降りていくとフロントがあって。
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さらに洞窟を進むとパティオにあたる大きな竪穴に出て、そこから水平に掘られた洞窟のひとつが自分の部屋でした。カマボコ型の断面をしています。
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ルアージュの運転手が「付近の観光スポットをガイドしてやろう」と言うので、うっかり値段も聞かずについていきました。
数分歩くと、スターウォーズのルークの家のロケに使ったホテルに到着。これはパティオ部分で、観光客が常時出入りしています。
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自称「モスアイズリー・カンティーナ」。映画ではエイリアンたちがジャズを演奏していたところですが……
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中は普通のバー。観光地ズレしていて、いまいちでした。
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周囲の眺め。映画だと外は地平線まで砂漠ですが、それは別撮りだったわけで。
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次に案内されたのはベルベル人の民族博物館。これはなかなかよかった。
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婚礼衣装とか。
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農機具とか。
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婆さんが機織りをしていたり。
この二箇所をまわったら疲れたのでガイドに「ツアーもういい。ホテルに帰るある」と言ったら40D請求されました。これはかなりぼったくり価格で、しかも話しているうちに「40ユーロ払え。つまり70ディナールだ」なんて言い出します。さすがにそれは拒否しましたが、値切るのはあきらめて40D払いました。
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夕方、散歩の途中で立ち寄ったカフェ。ドミノを見物。
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カフェの主人をこどちゃポラで撮ってあげたらえらく気に入って、「そのカメラはいくらだ? 16D? なら売ってくれ」としつこく頼まれました。「旅のあいだ使うので売れないある」と言って断りましたけど。
で、ポラ写真は撮ったはなからあげてしまうので手元に残らず、こうやってときどきデジカメで撮り直したりするわけです。
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散歩の途中で出会った子供たちにデジカメを向けると「ワンディナール!」と要求してきます。観光地ではよくあることですが、ポラロイド写真を撮って差し出すと一気に友好的に。
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黄昏のマトマタ。新旧の住宅が散在していて「ほんとにきれい」というほどではありませんでした。でも異世界ムードは満点。
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ここにも携帯電話のアンテナとマイクロエントランスが。
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ホテルの漆喰の上にいた昆虫。
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サボテン。
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イチジク。ナツメヤシの生えるところにはたいていあった。
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日没。地平線まで高い透明度です。
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ホテルのそばにあった、荒れた穴居住宅。日本だったらたちまち池になりそうです。扉があるところは倉庫か何かに使っているのでしょうか。
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こちらはホテルの食堂。客は私だけ。
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ブリック。巨大餃子のフライみたいなもの。
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クスクス。マグレブ諸国で最も普通の料理だそうな。細粒状のパスタに煮込みをぶっかけたもの。ファリーニャみたいで食感はいまいちでした。とりあえずでんぷん補給しとけ、てな感じです。
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お菓子。デイツの餡を詰めたビスケットみたいなもの。甘いです。
他の客が寝静まった頃、ホテルの縦穴の底に横たわって星見しました。アンドロメダ大星雲が肉眼でわかる、降るような星空でした。それを期待していたので、新月の頃を見計らって旅程を組んだことは言うまでもありません。
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