学研テルミン改造
2007.10.3


   学研『大人の科学』17号に『ふろく「テルミンmini」改造記』という記事を書きました。
 チューニングが難しい・感度が低いという声をよく聞きますので、簡単な解決方法を書きます。これは人体アースを取るとぐんと改善されます。左のように、アルミホイルを二、三回折って短冊状にして、電池ボックスのこの場所に挟みます。


 電池ボックスの蓋を閉め、外に引き出したアルミホイルをケースといっしょに掴むようにします。これで人体アースが取れます。感電の心配はありません。
 この状態でチューニングや演奏をします。以下の写真にあるように、電線を使って長く引き出し、指や手首にひっかけてもかまいません。

 チューニング用の左右のボリュームは出荷状態を気にせず、およそ中央にして始めればいいです。
 回路は左右対称なので、右に特別な意味はありません。「片方だけいじる。それでだめならもう片方をいじる」と考えておけばOKです。私が試作品をもらったときは、何も知らずに右ボリュームメインで調整していました(^^;。

 菊池さんの解説記事にあるとおり、テルミンには二つの発振回路が入っています。二つのボリュームはそれぞれの周波数を微調整するものです。
 二つの周波数が同じになった状態がゼロポイントです。
 仮に変化の幅が480〜520kHzだとすると、500kHzで一致しようが510kHzで一致しようが大差ありません。
 演奏操作によって一方の周波数が動き、その「差」が音になる仕掛けですから。
 しかし、周波数が調整範囲の上限や下限付近にあると、演奏操作をしてもそれ以上変化しないかもしれない。だからボリュームの位置は真ん中から始めるのがいいです。


 以下の記述は記事の執筆中、編集部との打ち合わせに使ったものです。


(1) アンプ接続用のジャックをつけたところ。


(2) Cdsを挿入したところ。0〜10kΩまで変化するが音量はほとんど変わらなかった。


(3) ロッドアンテナとアースをつけたところ。アース線を人体に接触させると感度と安定度が上がる。


(4) 同上。


(5) キットを二つ使った音量コントロールの実験。


(6) 波形


(7) 回路完成
 4つのVRはすべて10kΩ Bタイプです。


(8) 音量コントロール基板


(9) 木製筐体の材料


(10) 穴開け加工


(11) 完成


(12) 同上


(13) 音量コントロール基板の回路図

Youtube: 実演動画
Youtube: 井伊英理さんによる演奏動画


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