中国製軍用短波受信機 339HF
2007.6.21


 ebayにいつもBuy it nowで出品されている380ドルの中国製軍用短波受信機「晶体管短波通用接収机339型」を買ってみました。送料込み5万円ちょっとで、このクラスの通信型受信機としてはお買い得だと思います。
 商品は送金から20日ほどで届きました。段ボール箱に本体と付属品がぎっしり詰まっています。
 この段階での不具合はメーターの断線、フィルター切り替えノブの空回り、および筐体各部の腐蝕。メーターは現行品と交換し、他の問題は簡単に修理・レストアできました。受信そのものはスイッチオンでOKでした。


 本体寸法は幅34cm、高さ18cm、奥行き23cmで、意外にこぢんまりしています。NRD-545より5cm厚いくらい。
 「晶体管」とはトランジスタのことでしょう。能動素子はすべて半導体で、製造は1976年。
 1.5〜30MHzを6バンドに分割しています。バンド切り替えのたびに本体右半分を占めるドラムがごろんごろん回転します。
 右側の鉄箱は交流電源モジュールで110Vと220Vが切り替え可能です。このモジュールはバッテリーパックと差し替えられます。


 周波数表示はギヤダイヤルです。500kHz間隔のクリスタルマーカーを内蔵しているので、自分で更正するか、少なくとも誤差が測れます。
 いちばん高いバンド(22〜30MHz)は目盛りと周波数のピッチがずれていますが、それ以外はよく合っていて、プラマイ10kHzくらいの精度で読み取れます。左の写真はバンド4、13.080MHzを示しています。
 


 電源モジュールを引き抜いたところ。中央に四連エアバリコンがあります。回路はモジュール化されていて、こまめにシールドされています。


 付属品の一部。65Ωのヘッドホン、アンテナ線、スペアパーツ。
 そのほか帆布製バックパック、アンテナ二分配器、サービスマニュアルなどが付属しています。


 NDXCのオフ会に持ち込んで調べてもらいました。
 皆さん興味津々です。


 アルミダイキャストのシャーシ下部。メイド・イン・チャイナにありがちな粗末さはありません。設計当時、使える限りのリソースを注いで高品質を実現しようとしたように見えます。
 ただ、各部の嵌合はいまいちです。分解・組み立てしてみると、ネジ穴が微妙にずれていたりします。


 本体左側に並んでいる三つのモジュールを取り外してみると……


 これは低周波アンプ。聴きやすい音質ですが、低音がかなりカットされているので、空電ノイズの音などは耳に痛いです。ノイズの多い時のために、ローパスフィルターをつけようかと思案中。


 お目当てのフィルター回路。手前に見えているグレーの直方体はセラミック・フィルターです。帯域幅は6kHz, 3kHz, 1kHz, 0.4kHzが選べます。「スカート特性が良い」と好評でした。
 総合的な受信性能も、アイコムのIC-R75と大差ありません。放送の聞き易さではこちらが勝っているかもしれません。ただし1.5MHz以下の中波・長波帯をカバーしていないのが惜しいところです。
 本機についての情報は少ないですが、ebayで同じセラーから購入した人によるeHam.netのレビューが参考になります。内容はまったく同感で、使っていて楽しい受信機です。


 手前はサービスマニュアル。回路図から基板のパターン、パーツリストまで載っています。


 ブロックダイヤグラム。プリセレクタ、高周波二段増幅、ダブルスーパーヘテロダインという構成です。画像をクリックすると大きな画像が出ます。
 

 回路図。画像をクリックすると大きな画像が出ます。

 追記:掲示板で回路図に間違いがあるとの指摘がありました。正誤表がでてきたのでUPしておきます。
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