能代宇宙イベント2006レポート
2006.8.24
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今年で第二回になる能代宇宙イベントに行ってきました。
敦賀港から秋田港まで新日本海フェリーで車を運び、そこから陸路で北上します。
左は途中に通った八郎潟干拓地。広大です。
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午前8時頃の会場。東北電力の発電風車が絵になります。いささか物騒な競技をここで開くことを、東北電力は快諾してくれたそうな。
テントでドリンク類や焼きそばが売られ、駐車場、簡易トイレもあるので、見物に不自由はありません。しかし選手のピットや射点は遠く離れているので、いま何が起きているか、少々わかりにくいです。
会場のパノラマ写真。フィールドは浅内鉱滓堆積場というところで、周囲を土手が囲んでいます。土手の上に本部や競技者のピットがあり、射点はフィールド内にあります。
ここと別に、能代市内のスポーツ施設でローバー競技が開かれていますが、残念ながら力及ばず、取材できませんでした。
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前夜は警報が出るほどの大雨で、まだ大きな水たまりが残っています。イベント当日は晴れましたが、晴れすぎてサウナ風呂状態に。
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カンサットのピット風景。カンサット(CanSat)はスタンフォード大学で提唱されたビール缶サイズの人工衛星で、ここでは上空からの回収技術を実習・研究する仕様になっています。
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カンサットのピット風景その2。いい感じにぴりぴりした雰囲気です。
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飛翔計測の人たち。
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赤い旗はカンサットのターゲット。上空の気球から投下されたカンサットは、ここをめざしてパラフォイルで滑空します。その達成度を競う競技をフライバック・コンペと呼びます。
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ハイブリッド・ロケットの射点。
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一昨日から会場入りしているUNISEC事務局長の川島レイさん。
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カンサットを吊り上げる気球にヘリウムガスを注入しているところ。容積は約5立方mで、浮力は5kgくらい。膨らみ終わったところで持たせてもらいましたが、なかなか力強い手応えでした。
この気球はカンサットを放出するたびに人力で上げ下げします。これが結構重労働だそうな。
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開会式に並んだ、来賓の皆さん。秋田県や能代市の議員さん、東北電力、秋田放送、地元ゼネコンなど、他方面の協力を得ています。
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ガイダンスする東大の中須賀先生。拙短編『大風呂敷と蜘蛛の糸』に登場する中喜多教授のモデルになっていることは極秘事項です。
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本イベントを牽引した、秋田大の秋山先生。
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マイクとトランシーバーを持って場内放送をする秋山先生、なにか既視感があると思ったら、この人にそっくりですよ(^^)。
なお、会場での連絡に特定小電力トランシーバーを使っているので、それを傍受できる広帯域受信機がとても役立ちました。
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最初のイベントは秋田大のハイブリッド・ロケット打ち上げ。飛翔は成功しましたが、パラシュートが開傘と同時にちぎれ、機体が破損しました。
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大型モデルロケットも飛び始めました。このほか、一般参加者が簡単な小型モデルロケットを組み立てて飛ばすコーナーもありました。
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フライバック・コンペは午前・午後に各チーム1回ずつ、約20分間隔でフライトします。これはラインがキャノピーをまたいでしまい、開傘できなかったカンサット。
この日、開傘に失敗した機体は少なくありませんでした。ちょっとしたことでつまずき、苦労が水の泡になるところは現実の宇宙開発そのものです。
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秋田大の大型モデルロケット(G型エンジン)。
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同上。カンサットを積んでいます。
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同上。打ち上げは成功。
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しかしカンサットがロケットに絡んでしまいました。
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東大のカンサット。空中でマザーとドーターに分離する、意欲的なデザインです。
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東海大のカンサット。パラシュート型ですが、外縁部のスリットを開閉することで制御を試みています。
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ハイブリッド・ロケットのランチャー。ここは見学者立入禁止ですが、許可をもらって取材しました。
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筑波大のハイブリッド・ロケット。温度が上がりすぎないように、日陰を作っています。
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同上。打ち上げ三分前になって総員退避しているところ。JAXAさながらの詳細な手順書に沿って作業しています。筑波大チームは女子プロマネがうまくメンバーをまとめていて、6月末からのわずかな期間でここまでこぎつけました。
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同上。打ち上げは大成功で、計画高度320mを上回る360mに達しました。
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同上。開傘も成功。すぐそばに降りてきました。
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回収に向かう筑波大チーム。
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同上。
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気球から放出直後のカンサット(所属不明)。うまく開傘しました。
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滑空中のカンサット(所属不明)。右翼後縁を折り曲げて制御しているのがわかります。
フライバックコンペ全体としては、開傘に成功した機体ほど滞空時間が長く、かつ制御に失敗するため、目標から遠く外れる傾向にありました。まだまだ改良の余地があります。
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カンサット・キットの展示ブース。お値段は20万ちょっと。
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UNISECの物販ブース。
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筑波大チームがテレビ局の取材を受けています。
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フライバック・コンペの本部席を取材するテレビ局クルー。
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東海大学のハイブリッド・ロケット展示ブース。
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同上。YoutubeにUPした飛翔シーンの動画はこちらです。
16時すぎ、閉会式の様子。ローバーとロケット打ち上げは好成績でしたが、フライバック・コンペについては中須賀先生の少々手厳しい講評がありました。最後に、中心になって働いた秋田大のスタッフに、ひときわ長い拍手が起きました。
どうなることかと思っていましたが、素晴らしいイベントになりました。ロケットやカンサットもさることながら、学生さんたちの真摯なまなざし――というかむしろ悪戦苦闘・疲労困憊して死んだ魚みたいになったまなざし――がいいです。
一般参加者に見せるイベントとしては、見どころがわかりにくいという課題が残りました。いま述べたとおり、いちばんの見どころは学生さんたちの奮闘ぶりなので、プレッシャーを与えない範囲でその姿を見せる工夫があればいいかな、と思いました。
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