依佐美送信所
2005.10.4



 愛知県刈谷市にある依佐美(よさみ)送信所。新幹線からもよく見えた高さ250m、8基の紅白鉄塔をご記憶の方も多いのではないでしょうか。
 昭和4年より欧州との長波通信を始め、戦後は米海軍が潜水艦との通信に使いました。
 1994年に米軍から返還され、97年、鉄塔を撤去。このたび電子情報通信学会の見学会に参加して中を見ることができました。


 局舎本館はアールデコ調で、なかなかおしゃれです。
 手前はNDXCの青木OM。


 水の枯れた噴水。かつては瀟洒な庭だったのでしょう。


 局舎全景。本館の背後にあるのは送信室。
 近くでは公園と記念館を造成中。局舎は取り壊されて、設備の一部が記念館に移されるらしい。


 送信室の内部。
 青木OMいわく、
「我々は送信所にいるんじゃない、巨大な送信機の中にいるんだ」
 装置はドイツ、テレフンケン製。


 高周波発電機と直流電動機。ここには真空管も使われていない。機械的に高周波を作り、さらに三倍高調波を作って送信周波数にするしくみ。


 全体の回路図。とってもシンプルです。


 アンテナとの間を結ぶ巨大な碍子。


 空中線結合線輪。コイルの枠はチーク材。線材は直径5cmくらいあるリッツ線のお化けみたいなものでした。表面積をかせぐため直径の7割くらいは麻縄の芯で、それをエナメル線の束で包み、最後に絶縁体で被覆してあります。


 高周波回路蓄電池。


 米海軍時代の名残り。


 米海軍時代の注意書き。


 送信室内にある、ガラス張りの制御室。


 大型の計器盤。


 計器盤の上にはテレフンケン・日本無線の銘板が。


 終段近くにあった500A電流計。


 ループアンテナと電球。RFチェッカーみたいなものか。


 高周波の出口。


 送信室の外観。


 アンテナにつながる碍子。


 送信所をとりまく有刺鉄線。これも米軍時代の名残りか。


 産業遺構として残された250m鉄塔の一部。頂上と根元をつないでキセル状態にした、ちょっと哀れな姿です。


 鉄塔上端の航空障害灯。


 根元部分。


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