ボルネオの買い物


ボルネオの買い物

2003.4.16




 買い物は日用雑貨が多いです。これは東南アジアでよくみられる重箱式のランチボックス。カピットの雑貨店にぶらさがっていました。アルミ製で9.5リンギット。1リンギットは約30円。アルマイト加工してないので、梅干しを入れたら穴が開きます。
 釣りに出かけるとき、使ってみました。下段はマーケットで仕入れた小さいバナナ、上段は中国式カフェで詰めてもらったミー・ゴレン(焼きそば)。
 これを持ち歩いていたら地元の人に指さされ、「おー、いっちょまえやのう」みたいな顔で笑われました。


 クチンのマーケットで売っていた釣り餌のゴカイと釣り針。ゴカイの太さは日本のものと大差ありませんが、体長は40cmくらいありました。
 釣り針はフトコロが大きく開いていて、これじゃバレるんじゃないかなと思いましたが、現地の釣り人はこれを使っていました。対象はナマズ類。


 これはバウの雑貨屋で買ったもの。客家人の店主がピジン英語で言いました。
「このランプ、マレー半島じゃ売ってない。ここだけで作ってる。オンリー・サラワク。燃料はケロシン、とても安上がり。イバン族やビダユー族、二世紀前からこれを狩りに使ってる。本体58.5リンギット、ガラスのほやは14リンギットね」
「後ろの四角いのは何?」
「マッチ箱差し込むとこね」
 イバン族やビダユー族は二世紀前からこのランプにマッチで火をつけて使っていたと? どちらかといえば鉱山で使っていたのでは。しかし店主の口上が面白いのでつい買ってしまいます。
 次に店主は山刀を持ってきました。同様のものはタイの金物屋でもよく見かけました。藪を切り開くのに使います。
「これはイバン族やビダユー族が狩りに使うパラン(山刀)ね。使いやすいのはこの短いほう。そしてこれは車の板バネを加工したものだからとてもよく切れる」
 店主は普通の鋼のパランと板バネ製パランを指でつまんで音叉のように鳴らして聞かせました。前者は鈍い音、後者は澄んだ高い音がします。刃が21.5リンギット、柄が4リンギット。
 それから店主は円筒形の篭を持ち出してきて、
「これはイバン族やビダユー族が狩りに使ってる背負い篭だよ。ラタンを編んでいて模様がとてもきれい。とてもじょうぶ。とても軽い」
「もういいです」
 しまいに槍や吹き矢まで買わされそうなので、このへんで引き揚げました。
 帰国してからランプを実際に使ってみると、反射鏡がよく効いて懐中電灯に負けない明るさなのに驚きました。パランは生け垣の刈り込みに使ってみましたが、バランスがよくて、能率のいい道具でした。土産物屋のまがい物とちがって、現地人相手の雑貨屋にあるものは、道具としては本物のようです。イバン族やビダユー族が狩りに使っているかどうかはともかく。


 クチンの書店兼文房具店で売っていたそろばん。板金打ち抜きのベースにプラスチックの玉をはめ込んだ安っぽさがたまりません。
 念のために言えば、現地でそろばんを使っているところなど見かけませんでした。電子製品はどこにでもあって、山奥のカピットでも携帯電話を使っています。



 クチンで買った本。左はクチンの歴史を綴った『KUCHING 1839-1970』。中央はサラワク汽船会社の歴史を綴った『Story of The Sarawak Steamship Company』。右は尼僧である著者の私小説?『Different Lives, Different Fates』。最初のはマレー語、後のふたつは平易な英語で書かれています。



 クチンの骨董店で「なにか日本軍に関するものを」と言ったら出てきたのがこれ。昭和17年に発行された100ドル軍票。透かしはありませんが、表に椰子の木、裏に水牛の図案があって、結構立派。マレー方面で使われたものだそうです。「大日本帝国政府」「Promise to pay the bearer on demand」とあります。骨董店での値段は6リンギット。

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