高瀬川&武石村採集記

1997.8.10


高瀬川の放射性鉱物


 長野県大町市にそそぐ高瀬川。ここの川砂に放射能を持つ鉱物が含まれているのを発見したのは、松代の地震観測所につとめる高山さん。
 7月26日、rec-geoのメンバーで集まって採集会を開くことになりました。
 参加したのはリーダーの高山さんと鷲田さん、清水さんと私の4名。
 そりゃあもう、放射能ときいては参加しないわけにはいきません。
 ああ、素晴らしき放射能。ガイガー・カウンターを打ち鳴らし、私の心まで揺さぶってくれる放射性鉱物は、ほんとうに採取できるのでしょうか……?


 怪しい採集風景をお目にかけたかったのですが、熱中していて写真を撮り忘れました。

 狙うのは大石の陰などにある、砂鉄の濃集した川砂です。
 これをスコップでさらい、パンニング皿に入れて水中で揺すります。皿には重い砂だけが残ります。砂金すくいと同じ方法です。
 ここから磁石で砂鉄を取り除き、さらに全長1mのアクリル管の中で水と攪拌し、底に沈んだものを取り出します(左の写真)。放射能を持っているのは、どうやら黒い粒子のようです。

 そうして集めたのが下の2枚。75倍の顕微鏡写真です。四角いのは角閃石のようです。
 放射能は砂鉄を除いた段階から明瞭になり、最終的には毎分50カウント、バックグラウンドの約40倍にもなりました。いやー、大満足の成果です。
 しかし、放射能を持っているのがどの鉱物かを調べるのはこれからです。





 高瀬川での採集後、高山さんの案内で木崎湖の近くの山道に移動しました。
 ひとかかえもある岩に小さなペグマタイトが顔を出しています。内部にもっとすごいのがありそうな感じです。
 四人でかわるがわるハンマーを入れましたが……石に負けました。
 どうにか割り取ったのがこの写真の石です。
 (撮影範囲 左右6cm)


武石村の緑簾石と武石


 二日目は小県郡武石村に行きました。ここで採れる、球顆の中にある緑簾石は「やきもち石」として有名です。
 写真は左から高山さん、清水さん。
 やきもち沢という場所に入って、それっぽい石を割ると、緑簾石の空洞が現れます。

 球顆になったものは、風化した破片しか見つかりませんでした。
 しかし私は小さなものでも満足するたちです。ルーペや顕微鏡を駆使すれば、じゅうぶんに楽しめますから。
 顕微鏡写真は75倍です。





 続いて、村内のもうひとつの特産、「武石」を探しました。
 これは黄鉄鉱が酸化したものです。県道ぞいにある「ともしび博物館」に寄って、学芸員の方に標本を見せてもらいました。
 博物館の近くの露頭で、5角12面体のものを採取。
 大きい粒でも5mm程度です。かなり風化していて、見事な標本とはいえませんが、これでよしとします。


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