ヘール・ボップ彗星の観測

1997.3.18


97年3月18日未明


 地球最接近を目前にしたヘール・ボップ彗星を観測しました。観測地は三重県津市郊外の自宅の庭。この日は天の川が見える好条件でした。

 まずはデジカメ・QV−10Aでチャレンジ。今世紀で最も明るいといわれる彗星ですが、この手のカメラには暗すぎました。口径25センチの望遠鏡のアイピースにあてがって撮影しましたが、写ったのは核の周辺だけです。倍率は96倍。
 画像をあれこれ強調したので、背景はグレーになっています。粗い横縞模様は機器上で発生したものです。


 こちらはスケッチです。明るい部分を黒く描くので、ネガ像になっています。
 デジカメの写真と同じ、口径25センチ、96倍の観察です。
 核の前面に3重の層が見えます。衝撃波面みたいなものかな、と思っていたら、非常に興味深いモデルが提示されていました。FAS府中天文同好会のホームページにある「核近傍の波紋状の模様について」をごらんください。このモデルが正しければ、核の自転方向がわかることになります。



 これは口径10センチ、17倍でのスケッチ。尾は二手に分かれており、濃いほうをダスト・テイル、淡いほうをイオン・テイルといいます。
 ダスト・テイルは塵が主成分で、白く明るく見えます。
 イオン・テイルは電荷を持った粒子でできていて、ダスト・テイルより高速で吹き流されます。写真では青く写りますが、この観測では単に淡く直線的な形状に見えました。


 観測に使った、ミード2120望遠鏡。
 口径25センチ・F10のシュミット・カセグレン反射です。
 架台はLX−6フォーク式赤道儀で、かれこれ10年近く前のモデルです。
 私は正立像が好きなので、天頂プリズムを二つ連結して、横から覗くようにしています。


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