ドラゴンマガジン・作家インタビュー

1997.1.23


ハイテクインタビュー?

 これはドラゴンマガジン1994年8月号に載ったものです。読者からの質問に、作家が答えるというものでした。電話でパッと片付けることが多いそうですが、私は質問をファックスしてもらって、回答をパソ通で送りました。
 以下はその本文。イラストは「長月四緑赤口ペケ」氏のものです。


 今回の作家インタビューは『クレギオン』シリーズ、『ロケットガール』の野尻抱介先生です。FAXとパソコン通信を駆使してのハイテクインタビューでした。

質問 お名前が天文学者の野尻抱影氏と似ていますが、氏とのご関係は? 北海道 ALBIREO
先生 単なる抱影のファンです。もともとRPGのキャラ名だったのを、ペンネームにしました。ちょっと安易でしたね。

質問 先生はファンタジー小説は書かないの? 千葉県 長月四緑赤口ペケ
先生 当分、書かないでしょう。実在する可能性を描くだけでも、充分面白いと思うので。

質問 なぜ作家をやりはじめたのですか? 大阪府 天才さまさま
先生 クレギオンRPGの制作会社にいて、小説版の執筆担当になったのがきっかけです。人生いろいろありますね。

質問 第3話、第4話を一挙掲載したときに苦労したことはなんですか? 岐阜県 樋口れん
先生 書き溜めがあったので、特に苦労はしませんでした。でも連載はいろんな制約があるので、長編書き下ろしよりコンスタントに苦労しています。

質問 メイちゃんを私にください! 埼玉県 みっくす
先生 まずメイが尊敬するような男になってください。作者に頼んでるようじゃダメです。

質問 一番「幸せだなぁ〜っ」と思う時は、どんな時ですか? 滋賀県 鯉の滝登り男
先生 星やプランクトンなど、ふだん見えないものが見えたとき、幸せを感じます。あと、ビールを飲みながら『ザ・ライトスタッフ』のビデオを観るときとか。

質問 SFの入門書みたいなのがあれば、教えてください。 熊本県 周一郎
先生 ハウツー本ではありませんが、まずはハインラインの『宇宙の呼び声』『レッド・プラネット』あたりを読んでみてください。

質問 天文や機械の知識はどこで学んだのですか? 静岡県 クリスタル
先生 独習と実験です。コンピュータも望遠鏡もロケットも小説も、ひととおり自作してみました。あと、計測制御機器のプログラマをしていた頃の経験も大きいですね。

質問 宇宙で生活してみたいと思いますか? 神奈川県 夕樹遥
先生 そりゃあもう。そしてまだ、あきらめていません。

質問 影響を受けた本、映画、音楽を教えてください。 青森県 幸田和久
先生 SFならクラーク、ハインライン、ニーヴン。宮崎アニメや黒澤映画や山田太一のシナリオ。わかりやすくて起承転結のはっきりした作品にはたいてい影響を受けています。音楽は山本正之かな。

質問 仕事をしていて嬉しかったことは何ですか? 岩手県 パルーン
先生 キャラがひとり歩きしはじめた時や、いいアイデアが出た時、そしてもちろん読者が喜んでくれた時です。

 最後に、野尻先生から
「これまで書いた物語はすべて、読者の皆さんが生きているうちに体験できる可能性があります。ファンタジーもいいけれど、現実に訪れる未来にだって、たっぷり夢が見られることを忘れないでください。未来に期待することは、人間を信じることにほかなりません。良質のSF作品に出会って、未来につながる今を輝かせてください」
とメッセージをいただきました。



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