野尻ボード


記事を書く時刻順目次スレッド検索過去ログ最近の記事ホームSACニュース


cosy Re: MRE 2006年08月25日(金)23時55分42秒

> #原典は...
というのはボクが読んだ最初のものというレベルの話ですm(__)m

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


cosy Re: MRE 2006年08月25日(金)23時09分58秒

"Meals Rejected by Ethiopian"のこと?(笑)

#原典はクランシーだったか,それともフォーサイスだったかな?

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


野尻抱介 2006年08月25日(金)22時33分30秒

 今日は小川一水さんがJコレの新刊『天涯の砦』を持って来宅されました。これは地球低軌道で起きた大事故からのサバイバルを描いたもの。「だが隔離されたわずかな気密区画に数人の生存者がいた。空気ダクトによる声だけの接触を通して生存への道を探る彼らであったが……」という紹介文だけでもぞくぞくしてきます。
 昼時だったので嫌がらせにお祝いにMRE(米軍の戦闘糧食)をふるまいました>写真。メインディッシュはジューシーな七面鳥の胸肉&ポテト。鮮紅色の粉末ジュースが食欲をそそります。

>小林さやかさん
 こちらこそ、会場ではお世話になりました。秋山さんに秋大ロケットガールズを紹介されたときは「秋田美人ってほんとにいるんだ」と刮目したものです。いえまじで。

|是非次回作の主人公は私に。女子大生のロケットガールもいいと思いませんか?

 まじめな話、“宇宙に挑む女子大生もの”は前に一度書きまして、結構好評だったので、今回の能代取材でもネタを拾って元を取る目論見でした。収穫だったのは実際に女子プロマネが大活躍していたことです。ちょっと見たところでは高校野球漫画のマネージャーみたいな感じなんですが、皆さんメンバーの力を最後の一滴まで搾り取る才能がおありのようで、いい結果を出していましたね。

>野尻抱影は……
 祖父です。
 というのはウソで、まったく関係ありません。私が野尻抱影のファンなので、それをもじってRPGのキャラ名にしたのが転じてペンネームになりました。
 抱影ゆかりの天体が惑星から外れたことには一抹の寂しさを感じますが、井田さんやnqさんの紹介されていたマイケル・ブラウンがコメントしているとおり、科学に自分を書き換える作用があることを世界に示せたことは意義深いことだったと思います。
 定義変更はもうちょっと先にしてもよかったような気がしますが、私が思っているより惑星科学の現場は温度が高かったということなんでしょう。SF作家がうかうかしてちゃだめですね。

>メガネっ娘居酒屋
 とうとう明日になってしまいましたが、「宿題」の提出があまりに少なかったので、ネタの仕込みができないままになりそうです(;_;)。
 はいぼくさんから当日のプログラムをもらいましたが、率直に言って根本的にノリが合わないようで、私には興味も知識もない話題ばかり。事前のネタ合わせ段階でこれほど噛み合わないシンポジウムに出るのは初めてです。特に芸能人の話なんてまったくわかりません。アンジェラ・アキと時東ぁみくらいかな、名前と顔がつながるのは。アニメにしても週4〜5本しか観ませんし、漫画も月に1〜2冊程度です。
 ただし西川魯介さんの商業作品はほぼコンプリートしているはず。この偉大な理論指導者に会えるだけでも非常に楽しみではあります。話題についていけなくても楽しめてしまうことは、この掲示板でいつも経験していることですし。

この記事にコメントこの記事自身スレッド


ひらいわ 野尻抱影さんと抱介さんご親戚ですか? 2006年08月25日(金)18時33分39秒

こんばんわ
 第二弾です。星の命名したということで中日新聞に野尻抱影翁の名があったんですが抱介さんとなんか関係があるんですか? 昨日から気になって仕方がないのですが・・・・・・・ ん?

この記事にコメントこの記事自身スレッド


井田茂 「惑星の定義」決定に対するコメント 2006年08月25日(金)15時08分23秒

「惑星の定義」決定に対するコメントを書いたので、お知らせします。
http://www.geo.titech.ac.jp/lab/ida/ida/pluto.htm
これは僕個人のコメントですが、日本惑星科学会からも(もしかしたら同様の趣旨の)正式コメントが、そのうち出されると思います。

この記事にコメントこの記事自身スレッドメール


小林さやか 能代イベントではお世話になりました。 2006年08月25日(金)11時02分34秒

イベント運営をしていた小林です。

このようなレポートをしていただけて、とても嬉しいです。楽しんで貰えたでしょうか。野尻さんも会場では女の子達に囲まれていましたね。

なんだか広告のようですみませんが、今年の能代イベントでは3機のハイブリットロケットが打ちあがりました。東海大学・筑波大学・秋田大学、このハイブリットロケットを打ち上げた3団体は、ライバルであり、よき理解者であり協力者です。今年3団体がハイブリットロケットを打ち上げられたのはこの連携があったからです。
以前野尻さんのロケットガールを読ませていただきました。女子高生が宇宙飛行士になるなんて斬新な小説だと驚きましたが、現実のロケットガール達の姿もいいですよ。是非次回作の主人公は私に。女子大生のロケットガールもいいと思いませんか?そんな冗談はさておき、実はハイブリットチームのうち東海大学と筑波大学のプロジェクトマネージャーは女の子でした。私が所属していた秋田大学のハイブリットロケットプロジェクトのプロジェクトマネージャーは女の子ではありませんでしたが、私も他2団体のプロジェクトマネージャーを傍らで羨望の眼差しで見ていました。こんなロケットガール達が能代イベントを機会に今後も活躍していくと思うとイベント運営者側としては巣立つ子どもを見るような心境でもあり、また同じロケットを製作する側としてはライバルが増えていくのが嬉しくもあります。
特に筑波大学はこの有志団体が立ち上がってまだ2ヶ月です。しかも彼女達は航空宇宙学科の学生ではありません。ロケットを作りたいという気持ちがあれば誰でもロケットガールになって秋田の僻地に来てロケットを打ち上げられるということが証明されました。

来年は更に学生が主体となり、学生も観客も楽しめるイベントにしていきたいと思います。2007年はどんなロケットガールが登場するのか今から楽しみです。来年は社会人チームも参加してもらおうと考えています。野尻さんもどうですか?日程が合えば来年は是非チームを組織してご参加ください。

イベントではサインも頂きありがとうございました!

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


 送信トラブルと言えば 2006年08月25日(金)10時34分22秒

昔の気象衛星で、日本に向けてるはずのアンテナがそっぽ向いてしまって、連絡が取れなくなったことがありました。
結局は、力任せの大出力でコマンドを送って修正したそうですが。

この記事にコメントこの記事自身スレッド


ひらいわ カッシーニさん、電源入れ忘れてあわてたそうです。 2006年08月25日(金)05時13分12秒

こんばんわ
 今回はBCLではありません。先日、『トレビアの泉』をみていましたら
土星探査機?カッシーニさん、親探査機の地球への送信機の電源を入れ忘れていた
と『へぇ〜』の餌食になってましたょ。ほんとらしいです。何年もかけて飛んでいるんで気づきそうな気もするんですが。しかたがないんで、必死こいて、子観測機の電波を地球の大型パラボラアンテナ複数で受信してデータを取得したそうです。
 学者さんらしいです。あはは

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


野尻抱介 さらば冥王星 2006年08月25日(金)02時42分46秒

 まずは貴重な現地レポートをありがとうございました>松田先生。
 それから、申し遅れていましたが、今回もツボを突いた解説をありがとうございました>井田先生。

 ……これでよかったんだろうなあ。理性が最良の選択をしたということなんでしょう。
 今こそ私が定義改定に消極的だった真の理由を告白しておきましょう。
 11月刊行予定の新装版『ロケットガール2 天使は結果オーライ』が、今回の決定で一気に古色をおびてしまうんであります。
 これの初版は1996年、ちょうど10年前に刊行されました。
 物語は、上段エンジンが暴発して中途半端なトランスファー軌道に乗った冥王星探査機オルフェウスをロケットガールが救出するというもの。以下はその探査機のプロマネと三浦茜の会話です。

『オルフェウスの推進には強力な液体燃料エンジンが必要だった――冥王星は遠いからね。だが、あの事故以来、そうしたエンジンをシャトルで運ぶのは難しくなった。安全基準が厳しくなってね。無理もない判断だとは思うが……ああ、こんな話は退屈かね?』
「聞かせてください、もっと」
『冥王星が脚光をあびはじめたのは最近のことだ。冥王星は冷えきった小さな天体で、惑星としては見栄えのするものじゃない。だが近年の研究から、それは惑星というよりカイパーベルトを代表する天体だという見方がでてきた』
「カイパーベルト……彗星の故郷っていわれてる場所ですか」
『そうだ』
 カイパーベルトは冥王星軌道のすぐ外側に存在するといわれる、リング状の領域だった。
 ここには望遠鏡でも見えない微小天体が無数に存在する。それらは凍りついた天体だが、何かのきっかけで軌道が乱れて太陽のそばに来ると、華麗な彗星として開花する。
 彗星にはもっと遠方から飛来するものもあるが、軌道周期の短いものはカイパーベルトの出身とする説が有力だった。
 そしてこのカイパーベルトの入り口に君臨するのが、冥王星なのだ。
「じゃあ、冥王星が、彗星族の大親分だと……?」
『それを知りたいんだ。外惑星系をめぐり歩いたボイジャー探査機も、冥王星だけは取りこぼした。冥王星は近接探査の行なわれていない最後の惑星なんだ。オルフェウスがそこに到達すれば、天文学の教科書は書き換えられるだろう
「到着は、いつになりますか?」
『十二年後だよ。光でさえ四時間かかる距離だからね』
 それから、博士はたずねた。
『そのとき君はいくつになる?』
「二十八歳です」

 ここでプロマネが語っている冥王星観は現在と大差ないので、特に恥じるものではありません。しかしそれを惑星扱いしている点はごまかしようがない。
 嗚呼、わずか10年のうちに教科書が書き換えられる日が来ようとは。
 なぜここに書いたとおり、近接探査を待ってくれなかったのですか(;_;)>IAU総会で投票した皆さん。
 アニメ版でも使う部分なのに。

この記事にコメントこの記事自身スレッド


松田卓也 惑星定義決定 2006年08月24日(木)23時38分25秒

結局5Aと6Aに決まりました。5B,6Bは否決されました。

今回のIAU総会は異例で、これほどメディアの注目を集めたものはありません。私は前の方に東大の岡村教授と座っていましたが、ちかくでテレビカメラに向かって実況中継しているクルーがあるではありませんか。あまりうるさいので、注意されたのですが、なんと日本のクルーなのです。カメラを抱えている西欧人がいたので、そのカメラを見ると、なんと「日テレ」と書いてありました。日本ばかりかと思っていたら、隣の席の男性が中国語でレポートを始めるは、後ろの席からは、別の外国語のレポートが聞こえるは、大変な騒ぎです。

岡村さんは、文部科学省、学術会議、国立天文台に送るレポートを書きながらの会議参加です。惑星定義問題は教科書の改訂にも関係しているので、文部科学省も注目せざるを得ません。

会議の司会でベルさんが担当した部分は、非常に上手で大したものでしたが、他の人が担当すると、どうも、という感じです。採決に当たって、意見を求めて異論が出ると、会長はその場で決議案を書き直すなどと言う、非常識を演じました。もっともそれは注意されて原案に戻りましたが。6Bについては、賛成、反対の数字がおかしいので、再投票するかと問い、それが否決されというどたばたでした。

ともかく、IAU始まって以来の歴史的総会に参加できて、おもしろかったです。

票数などは私は確認していないので、Natureのブログでも見てください。後ろでアメリカ人とおぼしき人が、電話で詳細をレポートしています。

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


野尻抱介 能代レポート出来 2006年08月24日(木)18時22分23秒

 能代宇宙イベント2006レポートUPしました。

この記事にコメントこの記事自身スレッド


渡部義弥 日本最大の鉄隕石展示と隕石の講演会 2006年08月24日(木)16時47分55秒
URL: http://www.sci-museum.jp/server_sci/promot/press_h.html

惑星が話題ですが、すいきんちかもくどてんかいめい という覚え方が日本国民をして、惑星についての知識レベルをあげているようです。惑星は火星と土星の環だけでなく、やはり9つなのですね。

■告知です 9月3日まで 日本最大の鉄隕石展示中
 現在、大阪市立科学館では、日本最大の鉄隕石「田上隕石(171kg! 滋賀県で発見)」を展示しています。普段は国立科学博物館にあるものですが、上野が回収中であるため、田上隕石、曽根隕石(17kgの石質隕石、京都で発見)などが出開帳しております。
 無料スペースでの展示ですので、お近くに来られたらぜひごらんになって下さい。27日の日曜日は午後6時45分まで開館します。それ以外は午後4時45分までの開館です。ついでにエドモントサウルスのデンタルバッテリーの良好な標本も来ております。

■8月29日(火)は講演会
 29日は無料講演会があります。申込も不要です。午後2時〜3時30分

 講演者は、国立科学博物館で隕石の研究をしている米田成一さんで、日本に隕石が落下すると、彼が分析することが多いようです。なんだか、講演聴衆のために、隕石をさらに送付してくるそうです。上野のお宝が見られるかもしれません。

「隕石を調べると太陽系がわかる」
  8月29日(火)14時〜15時30分 国立科学博物館 米田 成一 博士
 場所: 大阪市立科学館 地下研修室
 定員: 80名(先着順) 参加費:無料 参加方法:当日、直接会場へ

大阪市立科学館は、地下鉄四つ橋線 肥後橋下車500m(難波から3駅・梅田から1駅) JR環状線福島 京阪淀屋橋 阪神福島 JR東西線福島からもそれぞれ800〜1000mで歩ける距離です。電話 06−6444−5656
 

この記事にコメントこの記事自身スレッドメール


松田卓也 惑星定義最終案 2006年08月24日(木)16時45分20秒

松田卓也です

本日配られたIAUの新聞では、先にお送りした原案がさらに以下のように修正されました。ここで5Aと5Bの関係ですが、私の理解では上から順に投票して5Aが可決されたら、それで決まりです。6A,6Bの関係も同様です。

新聞では5Bに関しての賛成意見と反対意見の代表的なものが、述べられています。反対意見はおもしろいです。5Bが採用されると、太陽系天体は惑星とその他に分かれ、さらに惑星は「古典的」と「矮」に分類される。これは一昨日の討論の趣旨に反する。つまり三つの分類を二つに押し込めようと言うものだ。問題は冥王星で、5Aなら冥王星は惑星ではないが、5Bならそうだというわけです。なかなかの深読みです。

いずれにせよ、今日の午後の総会で採決にかけられます。

IAU Resolution: Definition of a Planet in the Solar System

Contemporary observations are changing our understanding of planetary systems, and it is important that our nomenclature for objects reflect our current understanding. This applies, in particlar, to the designation 'planets'. The word 'planet' originally described 'wonderers' that were known only as moving lights in the sky. Recent discoveries lead us to create a new definition, which we can make using currently avaiable scientific information.

RESOLUTION 5A

The IAU therefore resolves that planets and other bodies in our Solar System be defined into three distinct categories in the following way:

(1) A planet^1 is a celestrial body that (a) is in orbit around the Sun,(b) has sufficient mass for its self-gravity to overcome rigid body forces so that it assumes a hydrostatic equilibrium (nearly round) shape, and (c) has cleared the neighbourhood around its orbit.

(2) A dwarf-planet is a celestial body that (a) is in orbit around the Sun, (b) has sufficient mass for its self-gravity to overcome rigid body forces so that it assumes a hydrostatic equilibrium (nearly round) shape^2 and (c) has not cleared the neighbourhood around its orbit, and (d) is not a satellite.

(3) All other objects^3 orbiting the Sun shall be referred to collectively as "Small Solar System Bodies".

1 The eight planets are: Mercury, Venus, Earth, Mars, Jupiter, Saturn, Uranus, and Neptune.
2 An IAU process will be established to assign borderline objects into either dwarf-planet and other categories.
3 These currently include most of the Solar System asteroids, most Trans-Neptunian Objects (TNOs), comets, and other small bodies.

RESOLUTION 5B
Insert the word "classical" before the word "planet" in Resolution 5A, Section (1), and footnote 1. Thus reading: (1) A classical planet^1 is a celestrial body...
1 The eight clsssical planets are: Mercury, Venus, Earth, Mars, Jupiter, Saturn, Uranus, and Neptune.

IAU Resolution: Pluto

RESOLUTION 6A

The IAU further resolves:

Pluto is a dwarf-planet by the above definition and is recognized as the prototype of a new category of trans-Neptunian objcts.

Resolution 6B
The following sentence is added to Resolution 6A:
This category is to be called "plutonian objects."

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


はいぼく 2006年08月24日(木)02時50分23秒

>ワンダーウーマン
変身前が眼鏡だとは知りませんでした。検索しても出てくるのはほとんど変身後の絵ですね……。初出1942年、ひっつめ髪+眼鏡というところで、『三つ数えろ』(1946年)の眼鏡を想起します。
アシモフが科学エッセイで「論理的に考えれば、眼鏡を外して美人になるなどありえない」と喝破し、ハリウッド映画を批判したのが1950年代後半。逆に言えば1950年代ハリウッドでは眼鏡を外して美人になることが当たり前だったということでもあります。1920年代までは遡れるんじゃないかと予測しています。

そういえばスーパーマン(1938年)では眼鏡を外して変身するのに、ウルトラセブン(1968年)は眼鏡をつけて変身する。というところに日米の眼鏡に対する意識の差が見られるんじゃないかと思いついたけど、『アイアンキング』と『マシンマン』は変身前が眼鏡でした。

未来で眼鏡というと、『ロケットの夏』というPCゲームを思い出します。言うまでもなく火星年代記をリスペクトしたタイトルなんですが、『夏のロケット』とか『なつのロケット』など優れた作品がある中で勇気があるメーカーだなあと思ってプレイしたところ、これが実に素晴らしいSF眼鏡でした。遺伝子治療によって「近眼」という概念すら忘れ去られた文明における眼鏡との邂逅が感動的に描かれています。

あと、『レンズマン』は、タイトルだけ見ればきっと眼鏡モノに違いありません。

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


nq 惑星の定義 2006年08月23日(水)23時53分16秒

IAUの実況ブログを発見。松田さんの投稿と読み合わせて一層面白い。
http://blogs.nature.com/news/blog/
Ron Eckertと Jocelyn Bell の会議の運び方も書かれていて納得です。
"elevator pitch"という言葉ご存知でしたか?
明日に総会の生中継ストリーミングがあるようですので、夜更かしして票決を見るのも面白そうです。
http://www.astronomy2006.com/media-stream-live.php
24. 8. 2006, 14:00 CEST、明日中央ヨーロッパ夏時間午後2時、すなわち日本時間午後9時からとよい時間です。
松田さんの報告も楽しみです。

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


小林泰三 12惑星から8惑星へ 2006年08月23日(水)23時43分30秒
URL: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/

まだ、予断は許せない状況ですが、最初の12惑星案は冥王星降格のための周到
な策略のような気がしてきました。

最初から「冥王星をはずして8惑星」という提案をすると、反対が出るだろう
と見越して、わざとケレスやカロンまで、含めた12惑星案を提出する。
そうすると、それはいくらなんでも範囲を広げすぎたろうと反発が来る。
そこをすかさず「はいはい。わたしもそう思っておりました。じやあ、8惑星
でいいですね」と反論しにくい状況に持っていく。

というのは考えすぎでしょうか?

で、もしこの案が通ったら、セーラープルートーの立場は?

この記事にコメントこの記事自身スレッドメール


野尻抱介 惑星定義 2006年08月23日(水)21時35分18秒

 定義を変えたからといって知識が増えるわけじゃないのに、世間では(ここもか)ずいぶん盛り上がってますね。この騒ぎのせいでドラゴンマガジンのコラムの来月のお題は「天体観測」にせよ、と編集部よりお達しがありました。

 今回の修正ですが、科学者の良識が政治的圧力に勝ったようですね。科学は自分を書き換えられる、と世界にアピールできたことは喜ばしいです。
 しかし惑星と矮惑星?の「自重が剛性に勝って等ポテンシャルになっていること」に不安を感じます。イトカワがラブルパイルだったのなら、あのクラスの天体に砂や砂利ばかりでできた球体がでてきてもおかしくないのでは。
 これは層分化の有無で判定するのが本質かと思います。しかし、そのためには地震波かなにかで断面を観測するしかなく、現状では判定できません。それは皆さん承知のうえで、「観測しやすさ」を考慮して妥協した気配があります。
 そんなわけですから、惑星の定義について私の意見は前と変わりません。

 (1)定義などほうっておけ。どうせ大衆の思う太陽系とは火星と土星の環とハレー彗星くらいのものだ。学術的にはまだ観測も理論も不十分で、断定できることが少なすぎる。

 (2)変えるなら冥王星を外して8惑星にせよ。それがいちばんシンプルで確からしい。しかし、充分な観測もないうちにテンプレートを作ってしまっていいのかどうか、懸念される。

 なんかエラソーですみません。

この記事にコメントこの記事自身スレッド


松田卓也 惑星定義改訂版 2006年08月23日(水)18時37分54秒

松田卓也です

昨日の昼に惑星定義の説明会があり、その様子は報告しました。夕方に再びあって、そのときは下記のようにかなり修正されました。RESOLUTION 7が削除され、かつ5でも私が先の記事で指摘した点は、修正されています。つまり今回の定義は太陽系に限ると言うことです。

今回の説明会はパルサー発見で有名なベルさんの司会で行われました。彼女はエッカート会長のように自分の意見は述べずに、てきぱきと会議を処理し、なかなかのやり手と見えます。

今回の惑星の定義のポイントは「丸い」ものということです。そして太陽系内の天体を「惑星」、「矮惑星」、「小太陽系天体」に分類することです。今回は反対は減りましたが、それでも異論は多いです。4台のマイクに長蛇の列の人々が意見を述べました。

24日の総会で決まります。通常は国代表の投票で決まりますが、今回は参加者全員の投票で決まります。皆さんの意見はどのようなものですか。私は一票だけだけど、皆さんの多数意見があれば、反映させます。

この種の国際会議に出ると、西欧人は自己主張が強いことがよくわかります。日本人で意見を述べた人はいません。渡辺さんだけが委員として発言しています。国際会議で自分の意見を述べるには「英語力」「プレゼン力」「ディベート力」が必須です。日本国内では自己主張の強い人は煙たがられますが、世界では自己主張の弱い人は単に無視されるだけです。



IAU Resolution: Definition of a Planet in the Solar System

Contemporary observations are changing our understanding of planetary systems, and it is important that our nomenclature for objects reflect our current understanding. This applies, in particlar, to the designation 'planets'. The word 'planet' originally described 'wonderers' that were known only as moving lights in the sky. Recent discoveries lead us to create a new definition, which we can make using currently avaiable scientific information.

RESOLUTION 5 (draft c)

The IAU therefore resolves that planets and other bodies in our Solar System be defined into three distinct categories in the following way:

(1) A planet is a celestrial body that (a) has sufficient mass for its self-gravity to overcome rigid body forces so that it assumes a hydrostatic equilibrium (nearly round) shape^1, (b) is the dominat object in its local population zone, and (c) is in orbit around the Sun.

(2) A dwarf-planet is a celestial body that (a) has sufficient mass for its self-gravity to overcome rigid body forces so that it assumes a hydrostatic equilibrium (nearly round) shape ^1 and (b) is in orbit around the Sun.

(3) All other objects orbiting the Sun, currently including most of the Solar System asteroids, near-Earth objects (NEOs), Mars-, Jupiter-, Neptune-Trojan asteroids, most Centaurus, most Trans-Neptunian Objects (TNOs), and comets, shall be referred to collectively as "Small Solar System Bodies". In the new nomenclature the term "minor planet" is not used.

注1 An IAU process will be established to assign borderline objects into either dwarf-planet and other categories.

RESOLUTION 6 (draft c)

The IAU further resolves:

Pluto is a dwarf-planet by the above scientific definition, as one or more recently discovered large trans-Neptunian objects. Dwarf-planets that have orbital periods in excess of 200 years and typically have highly inclined orbits with large eccentricities are designated this category of planetary objects, of which Pluto is the prototype, as a new class that we call 'plutonids'.

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


 惑星移動は 2006年08月23日(水)10時40分33秒

かなり前に聞いたんで、記憶が怪しくなってたようです。
井田さん、ありがとうございました。

海王星が動いたのは、まだ微惑星や円盤ガスが沢山あったころでしたか。
考えてみると、少数の重力源の影響で動いたのでは、円軌道のままではいられないでしょうから、多数の影響でないと困りますね。
月やカロンだって一度無数の破片になったから、均されて円軌道になれたとも思えます。

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


松田卓也 プラハからこんにちは 2006年08月22日(火)23時23分59秒

松田卓也です

プラハに来てIAUの総会に参加しています。惑星の定義問題が話題になっているので、その討論集会に参加しました。会長の挨拶の後に、何人かの委員が説明しました。天文台の渡辺潤一さんも報告しました。そのあとで会場からの意見の聴取があり、たくさんの人が意見を述べました。二台のマイクに列をなすほどの多くの人が意見を表明しました。私の感触では、他の委員会の委員長をはじめとして、多くの人が原案に反対でした。その後、会場の意見分布を見るために挙手が行われました。これも多くが反対でした。

委員会の原案を英語で載せます。翻訳すると、そこに不定要素が入るからです。たとえばRESOLUTION 5の(1)の(b)を注目ください。(b)is in orbit around 'a star'とあります。a starですからstarsではありません。ということは、連星系には惑星はないことになります。会長は、今回の話は太陽系の話であることを強調しましたが、それならa starではなくthe Sunとなるべきでしょう。



IAU Resolution: Definition of a Planet

Contemporary observations are changing our understanding of planetary systems, and it is important that our nomenclature for object reflect our current understanding. This applies, in particlar, to the designation 'planets'. The word 'planet' originally described 'wonderers' that were known only as moving lights in the sky. Recent discoveries lead us to create a new definition, which we can make using currently avaiable scientific information. (Here we are not concerened with the upper boundary between 'planet' and 'star', nor the disticnction between stars and brown dwarfs.)

RESOLUTION 5 (draft)
The IAU therefore resolves that planets and other bodies in planetary systems be defined in the following way:

(1) A planet is a celestrial body that (a) has sufficient mass for its self-gravity to overcome rigigd body forces so that it assumes a hydrostatic equilibrium (nearly round) shape^1, and (b) is in orbit around a star, and is neither a star nor a satellite of a planet.

(2) In our Solar System we distinguish between the eight "classical planets", as the dominant objects in their local population zones, and "dwarf planets", which are not.

(3) All natural non-planet objects orbiting the Sun, currently including most of the Solar System asteroids, near-Earth objects (NEOs), Mars-, Jupiter-, Neptune-Trojan asteroids, most Centaurus, most Trans-Neptunian Objects (TNOs), and comets, shall be referred to collectively as "Small Solar System Bodies". In the new nomenclature the term "minor planet" is not used.

注1 This generally applies to objects with mass above 5x10^20kg and diameter greater than 800km. An IAU process will be established to evaluate planet candidates near this boundary.

RESOLUTION 6 (draft)

The IAU further resolves:

Pluto is a dwarf planet by the above scientific definition, as one or more recently discovered large trans-Neptunian objects. In contrast to the classical planets, these objects have orbital periods in excess of 200 years and typically have highly inclined orbits with large eccentricities. We designate this category of planetary objects, of which Pluto is the prototype, as a new class that we call 'XXXXX'. We propose that the MPC create a new and separate catalog for these objects and their orbital characteristics, with Pluto as the first entry.

Where, XXXX=
plutons, plutoids, plutonids, plutonoids, plutinos (already used)
Or,
Tombaugh Objects, Tombaugh Planets, plutians

RESOLUTION 7 (draft)

The IAU further resolves:

For two or more objects comprising a multiple object system, the primary object is designated a planet if it independently satisfies the definition of planet. A secondary object satisfying these conditions is also designated a planet if over most of the orbital period the system's center of gravity resides outside the primary. Secondary objects not satisfying these criteria are satellites.

この記事にコメントこの記事自身スレッド


井田茂 Re:内側の惑星と言えば 2006年08月22日(火)23時12分14秒

|「太陽系の惑星は最初からこの位置にあったのではなく、
|作られた後この位置に移動してきた」という説はどうなったのでしょうか?
僕がコメントすべき問と思うので、コメントします。
太陽系の場合は、水金地火木土については、形成された位置から動いたということを示唆する積極的な証拠はありません。多くの研究者は、これらの惑星の位置は形成後変わっていないと考えていると思います。それに対して、海王星は23AUから現在の30AUに動いたと強く推定される証拠が、カイパーベルト(冥王星を含む plutinos)の軌道分布にはっきり残っています。どうして動いたかにはいくつか説がありますが(微惑星散乱を介した木土天海の角運動量交換に伴う拡散とか円盤ガスの外縁の拡散にのったとか)、海王星は外側に位置を変えたということを疑う研究者は、今ではいないと思います。海王星がこれだけ動いたなら、天王星も外側に動いたのはないかと推測する人も多いです。

惑星の形成の時間スケールは、一般に重力散乱(近接散乱、平均運動共鳴、永年共鳴)の時間スケールより長いので、惑星たちだけのことを考える限り、普通、形成された惑星の配置は安定だと考えられます。普通ではない(?)こととしては、上記のような微惑星散乱を介した角運動量交換とか、3つ以上巨大惑星ができるとなぜか一定の安定時間の後に急に軌道が不安定になったり(非線形物理の分野では類似の現象が知られていると聞きました)することとかがあります。ただし、後者は太陽系にはあてはまりません(木土の2つなので)。惑星軌道を形成後に変化させ得る一番大きな効果は、原始惑星系円盤との重力相互作用による内側の移動です(中心星輻射の影響は惑星サイズになったら効きません)。詳細は話すと長くなるのでやめておきますが、まだまだよくわかっていないプロセスです。水星より内側の軌道の惑星がないのはこの効果なのかも知れませんが、今残っている惑星は、軌道間隔などから推定して、この効果はあまり受けていないと考えられることが多いと思います。系外惑星系では、この効果を受けたのではないかと強く示唆される系が多数あります。どういう条件でこの効果を受けたり受けなかったするのかは、目下議論が続いています。

|冥王星・カロン
冥王星・カロンはほとんど円軌道で相互を公転していた、普通のカイパーベルト天体の binary は相互を強い楕円軌道でまわっているので、その点に関しては冥王星・カロンは「典型的なカイパーベルト天体」ではありませんでした。訂正します(軌道は典型的ですが)。そうなると、牧野さんたちの説で binary になったことは説明できず、冥王星・カロン系は地球・月系のように巨大衝突でできたのかもしれません。だとすると「形成過程を考えると衛星/惑星の質量比は数十分の一がめいっぱいではないか」と僕がコメントしたことに矛盾します。よくわからなくなってしまいました。

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先メール


かも ひろやす 眼鏡をとって美女になる 2006年08月22日(火)19時16分53秒

「ワンダーウーマン」でしょうか。 個人的な主観では、Diana Prince (眼鏡あり)のほうが美人ですけど。Wonder Woman (眼鏡なし)は肉体美。

あ、でもそれって、Klark Kent と Superman の関係か。

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


nq 惑星の定義 2006年08月22日(火)19時06分01秒

これは、野尻さんがお書きになっていたように、「惑星発見」という科学史上に輝く栄誉を確保したいアメリカの思惑と学問的良心をどう折り合いをつけるかという政治ショーの側面もありますね。興味深いのは、2003 UB_313の発見者であるマイケル・ブラウン自身は、冥王星を含まない定義を採用すべきと主張していることです。彼の頁のこの部分
“It takes guts to demote a planet that many people claim to love. But if the IAU had made this decision and stuck to it it would only take a generation for everyone to accept the idea. People would even learn that science is capable of correcting itself when it makes errors, which is a useful lesson to see in action.”
これには感銘を受けました。

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


野尻抱介 2006年08月22日(火)18時19分20秒

 昨夜、秋田より帰還しました。
 能代宇宙イベント、予想に反して?大変素晴らしかったです。秋山さんほか関係者の皆様、お疲れさまでした。
 とりあえず、youtubeに東海大学ハイブリッド・ロケットの打ち上げをUPしました。動画で撮った打ち上げはこれだけです。途中でロケットを見失ったりしてますが許してやってください。
 帰途は陸路でとろとろ走ってきて、途中、道川海岸でQRP移動運用したり、糸魚川の海岸でヒスイ探しをしたりしました。いろいろ報告したいことがあるんですが、仕事山積なので、のちほどということで。

>ロケガ・アニメ
 キャラホビのレポートがちょっぴり出ていました。アニメイトTVAV Watchの終わりのほう。でも情報はほとんど出なかった模様。
 なぜか大きなH-2Aのモデルが添えてあって、いろんな意味で疑問です。ロケットガールに登場するメインブースターは上の動画みたいなハイブリッド・エンジンなので、H-2Aとはまったく異質ですし、規模も体制も異なります。むしろ積極的にH-2Aと異なることをアピールしたいくらいですが、まあ普通の人には見分けがつかないんだろうなあ。

この記事にコメントこの記事自身スレッド


 内側の惑星といえば 2006年08月22日(火)13時10分48秒

「太陽系の惑星は最初からこの位置にあったのではなく、作られた後この位置に移動してきた」という説はどうなったのでしょうか?
衝突や重力による短期間の捕獲で作られた惑星は、長期的な重力相互作用に対して安定である必然性はないでしょうから、現在より接近した位置で作られ、相互重力でいろいろ動いた挙句この位置に来たというのはもっともらしいと思います。
そうすると、太陽のそばにできた惑星は、太陽に落ちるか太陽から離れるかしたのではないでしょうか?
(相互重力に対する安定性からボーデの法則が出ないか計算してみたことがあるんですが、「可能性はある」くらいしか分かりませんでした)

この記事にコメントこの記事自身スレッド


小林泰三 国際天文学連合 2006年08月22日(火)00時20分21秒
URL: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/

やはり、かなりもめているようですね。

「惑星12個」幻に? 国際天文学連合で異論続出
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060821i115.htm?from=main1

推測ですが、小惑星として親しんできたケレスを惑星に昇格するという点と Pluton という新分類を新設するという点が引っ掛かったんではないでしょうか?

「冥王星を除く八惑星」もしくは「冥王星以上の大きさの天体」(現状ではゼナを含む10惑星)辺りが落としどころのような気がします。

この記事にコメントこの記事自身スレッドメール


化石 JARLがPLCを容認 2006年08月20日(日)15時27分27秒

JA7AO 松本OMのHPによると8月23日の電波審議会で
PLC関連の改正電波法に賛成の立場を取る事前文書を
提出していることが判明しました。
緊急反対署名を求めておられます。
http://park1.wakwak.com/~ja7ao/index.html

この記事にコメントこの記事自身スレッド


SHUN プラネットハンター 2006年08月19日(土)23時31分56秒
URL: http://blog.livedoor.jp/shun198914/

個人的には太陽系惑星は冥王星を除く、従来の8つで良いと思います。

もし今回の惑星定義の原案が採用されますと、系外惑星ではなく、太陽系の惑星を探すプラネットハンターが今後増えそうな予感がします。太陽系の惑星は一体何個になることやら・・・

井田先生の貴重な意見は非常に勉強となります。ありがとうございました。

この記事にコメントこの記事自身スレッドメール


小林泰三 惑星候補たち 2006年08月19日(土)11時43分04秒
URL: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/

【特集・太陽系再編】(2)惑星は増え続けるか
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/08/19planet_2/index-j.shtml

クワオアもセドナも候補に入っていますね。
ヴァルナが惑星になるとなんとなく嬉しい気がします。

http://www.astroarts.jp/news/2006/08/19planet_2/candidate.jpg

重力による定義も結構難しそうですね。

巨大な軌道エレベータを建設したら地球も惑星の定義からはずれたりして。

この記事にコメントこの記事自身スレッドメール


林 譲治 RE:小さな惑星 2006年08月19日(土)08時45分07秒

井田茂さま

 さっそくの御返答ありがとうございます。

|実はこれは太陽系の謎のひとつです。

 内側の端の問題には、太陽輻射の影響なども考えられるのでしょうか。しかし、やはり惑星科学は面白いなぁ。

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先メール


井田茂 Re: 小さな惑星 2006年08月19日(土)01時31分04秒

林様

|惑星生成過程でガス円盤の端のガスも塵も希薄な領域で、feeding zoneに
|ある材料を食いつくし、その軌道領域の王様ではあるが、大きさが直径
|1000キロ未満であるような天体でも、やはり惑星とされるのでしょうか。
非常に厳しい質問です。

外側の端(たとえば50AU以上)では、一般に feeding zone にある材料物質を食い尽くすには時間がかかって宇宙年齢を越えてしまうので(希薄になればなるほど時間がかかる)、問題はおきないのではないかと思いますが、内側の端は問題ですね。太陽系にはなぜか 0.4AUの水星軌道以内に常駐する天体はありません。実はこれは太陽系の謎のひとつです。円盤は観測的には 0.05AUくらいまで内側に続いていてよさそうです。しかし、太陽系には0.05AU〜0.4AUに軌道が安定な領域がひろがっているのに何もありません。

他の惑星系で feeding zone の材料物質を食い尽したものが内側の端で形成されているなら、小さくても「惑星」と呼んでもいいような気がします。しかし、とてつもなく小さかったら、どうするかは考えたことがないです。理論家の好みの惑星の定義も、内側の端では破綻しますね(太陽系ではOKですが)。

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先メール


林 譲治 小さな惑星 2006年08月19日(土)00時43分21秒

井田茂さま

|「惑星 = 自分が食えるだけの領域(feeding zone)にあった天体を食べつくした、その軌道領域の王様」

 質問なのですが、惑星生成過程でガス円盤の端のガスも塵も希薄な領域で、feeding zoneにある材料を食いつくし、その軌道領域の王様ではあるが、大きさが直径1000キロ未満であるような天体でも、やはり惑星とされるのでしょうか。つまり惑星は大きさでは決定できないのかということなのですが。

この記事にコメントこの記事自身スレッドメール


はいぼく 2006年08月19日(土)00時41分09秒

>「太陽にほえろ」の七曲署捜査一係
「スパイ大作戦」は、TVシリーズは見ていません(1972年生)。「このテープは自動的に消滅する」のフレーズを知っている程度なので、比較ができずに恐縮です。
七曲署は、organic societyの要件として不可欠な"Identity"(よい翻訳語が無い)が弱いですね。統合の象徴としてのボスの存在はいいんですけれど、器官としての個体が「殉職」という形で欠損した後、等価の役割を果たすように見えないspecの個体が組織に組み込まれるため、Identityが成立しません。Identityを成立させるために世襲を採用しようとするのはassociationではなくcommunityのほうです。
比較するならひょっとしたら『必殺仕事人』のほうが適切かもと思いつつ、七曲署のボスが途中から消えちゃうのは「脳死」のアレゴリーなので、それはそれでおもしろいかも。まあともかく、「群像劇」という方法が意識されている作品には「人格」は見出しにくいはずです。

ところで眼鏡っ娘の理解を深める上でも50〜60年代アメリカンホームドラマは一通り制覇しておく必要を感じているのですが、子供の時に観たのが『名犬ラッシー』だけというのは原体験として実に弱いんですよねー。アメリカンなTVドラマを熱心に観たのは『特攻野郎Aチーム』とか『エアーウルフ』とか『ナイトライダー』の時期以降です。
ということで、今現在「少女マンガの定番(眼鏡をとって美女になるなど)」と思い込まれているネタの数々が実は1920年代ハリウッドから1960年代アメリカンホームドラマに起源を有する、という仮説を立てているのですが、どんなもんでしょう。

>日本人はきわめて個人主義的ではないかと
オリンピックでも、団体競技より、水泳とか柔道とか体操とか個人種目のほうが強いんですよね。
とはいえ、この文脈で使用されている「個人主義」は意味が多義的でマズいです。ぼくが理解している「個人主義」とは、give&takeの精神がみなぎった契約主体としての自由で平等な人格が確立している状態を意味します。個人主義を確立して主体性に富んだ人格のほうが自由で柔軟な契約を成立させやすいでしょう。その実験で仮に日本人がチームを組めなかったとしたら、associationを柔軟に組み立てることに失敗した点で、個人主義が弱いと解釈するほうが適切です。「個人主義」と「はからずも孤立に陥った」は、別物ではないかと。
また個人的な経験で恐縮ですが、『モノポリー』や『ディプロマシー』といったボードゲームでは、個人主義的な人のほうが積極的に交渉を持ちかけてきます。孤立に陥る人は、単に状況を理解できないでどうしていいかわからずに交渉しないだけのように見えます。

と言いつつ反省しまして、「日本人は」というより「東洋人は」もしくは「儒教文化圏では」と表現したほうが適切でした。「儒教文化圏ではassociationよりもcommunityになりやすい」と訂正します。

>未来に眼鏡が使われる理由を考察せよ
ガンダムシリーズでは、カムランさんやテム・レイ、バスク?を始めとしたメガネくん勢力に加え、ファーストのシムス中尉やZZのミリィ・チルダーなど眼鏡っ娘も活躍していまして、宇宙世紀に眼鏡は生き延びたんだ!と納得したものです。ステルビアも、西暦2167年の世界ではまだ近眼が克服されていないということで、めでたい。

>眼鏡っ娘惑星
セーラームーン全盛の頃なら迷わず水星だったんですけどねー。恒星ならカストル・ポルックスがあるんですけども。

この記事にコメントこの記事自身スレッド返答先


1つ前の過去ログ:野尻ボード (0211)


管理者: 野尻抱介 <nojiri@alles.or.jp>
Powered by CGI_Board