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西澤 隆 透過率 2003年05月01日(木)23時19分39秒

よくよく考えてみたら、逆方向に進む波では、同じ方向に進む波どうしのように“ずっと消し合う”ことはできないのですね:)。妙な思い込みをしていました。

…で透過率ですが、これはレンズ+コーティングの部分だけではなく

・空気中の波動関数
・コーティング内の波動関数
・レンズ内の波動関数
・空気中の波動関数

をそれぞれの境界で接続して得られた全体の波動関数における透過波と入射波の比で決まるものです。鏡の場合は最後が空気ではなくて壁なので、レンズの場合とは(たとえ最初の3層の条件が同じでも)同じ結果にはなりません。

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最上嗣生 CPGについて 2003年05月01日(木)22時50分09秒
URL: http://homepage3.nifty.com/mogami/

|CPGは運動制御にとどまるシステムなのか、あるいは自意識や言語生成にまで
|使い回せるシステムなのか。これについてはどうお考えでしょうか?

CPGについては4月1日の日記にしか出てこないことから分かる通り、それほど関心がありません。そのためにあまり責任のある意見は持っていないのですが、あえて言えば、周期的な運動の生成に関わっているが、それ以外の問題には大して関わっていないと当座は考えています。

件の富士通の研究で私が面白いと思ったのはむしろ、リリースには"CPG"と書いているけどひょっとしてこれは普通に言う"CPG"と違うのではないかという点にあります。ふつうCPGと言った時は振動子たるCPGが他の振動子や外部から非線形な影響を受けて引き込みなどを起こして一定の運動パターンを生成したりするような物を指しますが、件のプレスリリースの図をみるとCPGは他からの影響を受けていないように見えます。これではただの正弦波発生器です。さらにこれを読んでいくと「基本正弦波を出力するCPGに、3次・5次といった高次の正弦波を出力するCPGを加算する」などと書いてあります。これはひょっとしてただのフーリエ分解ではないでしょうか。

「複雑系」という考え方と方法がある一方で、単純でかっちりした数学的道具立ての範囲内で物事を済ませるコンベンショナルな物理学や工学のやり口というものがあります。フーリエ分解や、微少変位に対する応答の線形近似などはそのやり口の典型的なものです。(リリースにある「NP法」と言うのが数値的に線形係数を求めることなのではないかと思います。)

これまでも脳を理解するにあたっては「複雑系」の視点ばかりが強調されていましたが、脳は工学的産物と同様な単純なやり口も利用しているのではないだろうか、研究者はその可能性にももっと注意を払うべきではないかという不満を私は感じていました。この研究はその「単純なやり口」の成功と私には読めましたので非常に面白いと思ったのです。
ただ、このプレスリリースは短くインパクト重視で書かれているので私が誤読している可能性は多分にあります。いずれ専門の文献を手に入れて読まなくては、と思っています。


P.S.
たざきさん、ありがとうございます。
物理屋軍団が到着するまでの展開は私にとって意外でかつ大変心細いものでした。

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冬樹蛉 レンズのコートら 2003年05月01日(木)22時20分54秒
URL: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ray_fyk/

>山下ノボルさま

 コーティングがそんなことを考慮してなされていたとは、浅学にし
て知りませんでした。面白いですねー。

>鏡の上に同じ厚さのコーティングをしたとすると反射率は下がるこ
>とになりそうです。その分のエネルギーはどこへ行ってしまうのか。

 本来鏡が反射してしまうはずの分のエネルギーが、より効率よく
鏡に吸収されることになるのではないかと思います。

>またこの場合のエネルギーの行き先が明らかになったとすると、
>レンズの上のコーティングの場合も行き先は同じはずで、すると透
>過率が上がるという結果と矛盾するのではないか?

 これも、本来レンズが反射してしまうはずの分のエネルギーが、
より効率よくレンズの素材に吸収される、あるいは、レンズの向こう
側に通るということになるのではないでしょうか。つまり、レンズが
濁っていなければ透過率が上がるということになるのでは? レンズ
が濁っていればレンズの中でより効率よく熱になる(^ ^;)。私は眼
鏡をかけていますので日常よく体験するのですが、眼鏡が古くなって
くると、コーティングが剥がれるのか、テカって困ります。これは本
来コーティングのおかげで私の目に届けられるはずの分の光のエネル
ギーが、無駄に反射されてしまっているんでしょうね。損しているこ
とがいまわかりました(笑)。

 いやそれにしても、このお話は、こないだからの文脈にぴったりフィッ
トした絶妙な例ですね。こんな身近なところに、“パ”の人たち(「パ
ナウェーブ研究所」と全部言うのもいまいましいので、私はこう呼ぶ
ことにします。星新一の「白い服の男」ネタ(;^^))のネタがあった
とは……。暮らしの科学やなあ。たいへん勉強になります。

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山下ノボル 逆位相の波  2003年05月01日(木)21時38分25秒

逆位相の波の実際的な利用といえば、レンズのコーティングです。
でも、昔から何か釈然としない。

 よくあるコーティングの効果の説明
「コーティングは厚さがポイント
コーティング表面の反射波とコーティングとガラスの界面の反射波が
逆位相になるようにコーティングの厚さを調整します
2つの反射波が打ち消しあって、反射波のエネルギーが減り透過率が
高くなります。」
 何となくそれらしいんですが、鏡の上に同じ厚さのコーティングをしたと
すると反射率は下がることになりそうです。その分のエネルギーはどこへ
行ってしまうのか。
 またこの場合のエネルギーの行き先が明らかになったとすると、
レンズの上のコーティングの場合も行き先は同じはずで、すると透過率が
上がるという結果と矛盾するのではないか?
 まじめに波の方程式解けば、即明らかになるのかもしれませんが…

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冬樹蛉 はい先生! 2003年05月01日(木)21時19分01秒
URL: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ray_fyk/「

>こなみ先生

 先生は、「節のところでは波は消えている」とトリッキーな言いかたを
なさっていますが、消えているどころか、節のところにもやっぱりふたつ
分の波がやってきていてぶつかっているからこそ「消えている」ように見
えているだけなんだと思いまーす。

 高校で習ったホイヘンスの原理によれば、波面上のすべての点は、伝搬
してゆく波の点波源と考えられ、それらのミニ波源、ミニミニ波源からも、
やっぱり同心円状に波が広がっていってまーす。この実験でわれわれに同
心円状に広がってゆく大きな波と見えているのは、それらのミニ波源、ミ
ニミニ波源からの波がすべて合成されたものでーす。ですから、当然、節
のところもミニ波源、ミニミニ波源の集合でーす。そこについたてを置い
たら、それらのミニ波源、ミニミニ波源のエネルギーを吸収していること
になってしまうと思いまーす。節のところについたてを置いたら、ついた
てを置いた途端に突如その節はついたての両面で逆の位相の腹に分かれて
しまうはずで、ついたてがそれらのエネルギーを吸収することで干渉のパ
ターンが変わり、別のところに節が出現するだろうと思いまーす。

 結局のところ、腹のところについたてを置こうが節のところに置こうが、
やっていることの意味はまったく同じで、ただ単についたてで波を遮って
いるにすぎないと思いまーす。ついたてが吸収した分のエネルギーは、こ
の実験の波全体が失ったエネルギーと釣り合っているはずでーす。エネル
ギー保存則はそう簡単には破れないと思いまーす。

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たざき すごいにぎわい 2003年05月01日(木)20時58分43秒

になっているので、小波さんのせっかくの話で盛り上がるのは無理かなあ?

今までの関連の書き込みをざっと見ましたけど、ずっと下の方の最上さんの解説が簡潔かつ本質をついてるなと思いました。コイルがぴったりと近い場合と、離れている場合と、ふたつの極限的な状況について、ぴたりと回答を与えている。ちょっと書き方が簡潔すぎたのか、後から、「再発見」して同じことを別の言い方で書いていらっしゃる方もいらっしゃるような。

通り過ぎなかった通りすがりさんの説明は、物理屋仲間としては食い足りないなあ。 理想的な状況では、力の働いているコイルを固定するのに仕事はいらないわけだし、熱がでるにしろ振動するにしろ、もう一歩踏み込んだシナリオがないと面白くないなあ。 だいたい、エネルギー収支があわないとき、熱や振動に化けたんだろ、というのは物理屋ならみなとっさに思うことですから。 もうちょっと楽しませてくださいよ。

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バラライカ宮崎 NHKの番組 2003年05月01日(木)20時24分37秒

私が加入しているメーリングリストに流れた記事ですが、もうすでに
Web上で、 過去ログとして一般公開されているものなので、
ここに転載します。


>中島@関西学院大学です。
>NHKが以下のような番組を放送するようです。
>番組内に「行動分析学の専門家」も登場するとのことですが、
>『奇跡の詩人』のときとは違う「まともな補助代替コミュニケーション」
>の紹介があると良いと思います。
>
>+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
>放送予定  5月17日 22:00-23:30 
>ETVスペシャル  あなたと話したい
>〜障害者と向き合う医療・教育最前線〜
> NHKスペシャル「奇跡の詩人」には、科学的な根拠が不十分
>との批判が寄せられた。今回はそうした批判を踏まえ、障害児の
>医療や教育の最前線で何が分かり、何が課題なのかを探っていく。
(以下略)

どのみち、日本にいない私は、観ることができないのですが。(^^;

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野尻抱介 波関連 2003年05月01日(木)19時43分07秒

 なんか盛り上がってますね。前回、よかれと思って書き込んだかもしれない「通りすがり」さんに、ちと冷たく言い過ぎたかと思ってましたが、一人立ち止まってくださったようでほっとしました。

>たざきさん
 今回、私は質問する側なので、あまり悪ノリにつきあえないんですが。
 それはそれとして、ここはSF作家の仕切る掲示板ですから、一年中エイプリル・フールです。物理教員の立場など忘れてかまいません。こんな場所に書いてあることを鵜呑みにする方が悪いんです。

>こなみ先生
 よくわからないのですが、これはつまり、リズムを合わせて叫べばシュプレヒコールが最大効率になることと関係あるのでしょうか。

>縦波と横波
 よく地震の上下動、水平動に絡んで誤解されますが。
 進行方向にそって疎密が連なるのが縦波です。音波がそうですね。
 横波は上下であれ左右であれ進行方向に直角に振れるものをいいます。これは電波など。
 その疎密になるやつとか、直角に振れるやつがなんなのか、というのが、どうも今回の話題の(発信源が充分遠い場合の)ポイントのような気がするのですが。

#時間がないので今夜はこのへんで。今日は新月で快晴なので、これから青山高原へ天体観測に行ってきます。

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まお スカラー波 2003年05月01日(木)18時25分48秒
URL: http://www.kprint.sakai.osaka.jp/makoto/mao.htm

困ったもんで人にものを教えて食べていると、いろんな質問を受けます。
パナなんとか研究所ってあのハルマゲドン信じてるカルトでしょ?
スカラー波で恐ろしいことになってますねー。
トンデモなページしかヒットしないんで半ばあきらめてたらこの掲示板がヒットしたんで書き込んでます。
なんでも横浜市住民で本籍ベーリング海のアザラシ君を保護しようとプールまで作ってたとか。
岐阜の山ん中に白装束でわらわらいるらしいが。
で今月の15日に隕石が落ちてくるんですか。
岐阜のそのパナ研たちが不法占拠している所に占拠されている村が監視に乗り出す動きがあるそうです。
あるページに書いてあったことで真偽のほどがわからなくて困ってるんですが
スカラー波というのは縦波と書いてあったんですが。そもそも波の縦横はどこを基準としての縦横なんですか。

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たざき あきらさんへ 2003年05月01日(木)15時15分18秒
URL: http://www.gakushuin.ac.jp/‾881791/halJ.htm

せっかく小波さんを糾弾して遊ぼうと思っていたのに水をさすのですが、物理教員という立場上いたしかたなく、あきらさんに真面目に答えます。

> 波がエネルギーの放出と吸収の繰り返しであるなら特定地点のエネルギー総量は時間で積算すればどこでも0になるはず

ちがいます。

波はエネルギーを運ぶことができます。 太陽光からの電磁波が運んできたエネルギーでわれわれは生きている。 別に太陽はエネルギーをすったりはいたりしません。

いかにも教員口調で申し訳ないのですが、波とかエネルギーとかいう言葉を科学的議論の文脈で使うときは、かなり明確な意味があります。 それを知らずに使うと、ほぼ確実に、どうしようもない結果になるので、やめた方がいいです。 もちろん、「仕事が波にのってきて、生命エネルギーがあふれてきたぞお」みたいな発言には何の問題もないですよ。

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まきの 先生!質問です! 2003年05月01日(木)15時07分25秒

(話を良く聞いてなかった生徒) 半径 1m, 2m, 3m の円を書いてっと、あれ、どこでも波が強めあってないよう な気がしますが、エネルギーはやはりどこかに消えてしまってるのでしょうか?

えーと、つまり、

  1. 波源間の距離が波長より十分短い時と、そうでない時の違いは何か
  2. 波源間の距離が波長より十分短い時にはなにが起きるか
という辺りが混乱の要因の1つなので、そこに触れない説明を「正しい」説明 として与えるのはかえって混乱を深めるような気がしますが、いかがでしょう?

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あきら  2003年05月01日(木)13時40分30秒

これまでROMしておりました。

波とは発生源がエネルギーの放出と吸収を一定周期で行ない、そのエネルギーの増減が媒質を玉突き状に広がっていく様のこと、と考えます。
波の発生源が複数あった場合、条件によっては伝播していったエネルギーの増減の総計が常に一定値になるような地点が現れるかもしれません。けれども、波の本質はエネルギーの増減が伝わる様のことであって、特定地点のエネルギーの現在量ではないので、例え発生源間の全ての点においてエネルギーの現在量が0になるようなことがあったとしても波そのものが消えたわけではありません。
それに複数の波をぶつけなくても波がエネルギーの放出と吸収の繰り返しであるなら特定地点のエネルギー総量は時間で積算すればどこでも0になるはずで、故にエネルギーは保存される・・・・と考えたのですが間違ってますでしょうか?

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H-SHIN 元通りすがりの者 2003年05月01日(木)13時37分46秒

私も「スカラー波? 聞いたこともない」で検索してこちらに来たクチです。
なんだか皆さんがパラドックスにもがいているようだったのでちょこっと正解(のはず)を書いて去るつもりでしたが気になってまた来てみました。
なので名乗ります。H-SHINと申します。

岡山さんの例は相互インダクタンスが1で自己インダクタンスが完全一致している場合ですね。…ですよね?
私の場合は相互インダクタンスが<1なので1次コイル2次コイル共に逆起電力と起電力が一致しないという場合です。
実験すると弱い力で反発すると思いますよ。
このときに生じる冶具の発熱と電流によるコイルの発熱、あとは電圧源の発熱(これを書き忘れました)がエネルギーの行き先でしょう。
このテのお話は物理っていうより回路学という感じですね。本当は動的に考えると面白いと思いますよ。つまり微分方程式を立てて遊ぶわけです。コイルやコンデンサは振動に利用できますよね。今回のお話も本当は振動するはずです。電圧をかけるタイミングでの場合わけも出来そうです。ちゃんと計算していないので勘ですが、どんなタイミングであろうとも同じ状態に収束すると思われます。それが磁石を反対向きに並べて置いた状態だと私は思うわけです。

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たざき エネルギー 2003年05月01日(木)13時34分02秒
URL: http://www.gakushuin.ac.jp/‾881791/halJ.htm

> 波動を操るのにエネルギーは必要ないんですか?

小波さんが「操る」と書かれたのは言葉のあやで、ついたてを置いとくだけだから、仕事(エネルギー)は不要ですね。

しかし小波さんにも困ったものだなあ。 エネルギー保存則といえば、熱力学から場の理論まですべての物理体系を貫く神聖なる法則ですぞ。これが、ついたて一つであっさりと瓦解するというのは、科学者仲間の秘中の秘ではありませんか。 無理数の存在を教団の外に漏らしてしまったピタゴラス学派の人がどうなったか覚えていらっしゃらないとでも?

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林 譲治 先生、質問! 2003年05月01日(木)11時55分40秒

|やはりエネルギー保存則というのは, 波動を巧妙にあやつることで成り立たなくなることがあるのですねえ。

 波動を操るのにエネルギーは必要ないんですか?

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こなみ 波の干渉とエネルギー保存に関する講義風景 2003年05月01日(木)10時02分12秒

さてみなさん, 波が干渉して「消失」するというのを知ると,「あれ,エネルギー保存則はどうなるんだろう?」という疑問が浮かぶのが健全な知的関心 というものですよね。で, 高校なんかで先生に聞くとムニャムニャだったりして。しかし,ここ 名門女子大の名物きょーじゅは何でも知っておるのであります。

紙の上に10センチほど離して二つの点をとりましょう。 それらを中心として,半径1センチ,2センチ,3センチというふうに 同心円をたくさん描くと,重なってきれいな模様が現れます。ごらんなさい。 節面では波が消えるけど,腹では強め合っているから,帳尻は合ってますね。 全体としてはエネルギー保存則が成り立っているわけです。

ところが,みなさん。ここで自然に対して邪悪な悪戯を仕掛けてみましょう。 一計を案じて節面に波の振動を吸収するついたてを置いてやるのです。 たとえば 光波だったら黒いついたて(もちろんむちゃくちゃ薄くないといけません)を置いたとすると,そこでさえぎられて波はもう進まないはずです。 ところが 節のところでは波は消えているのだから,光のエネルギーが ついたてに吸収されることはありません。この場合,やっぱり エネルギーは保存しないのです。やはりエネルギー保存則というのは, 波動を巧妙にあやつることで成り立たなくなることがあるのですねえ。

ところで エネルギーが消えるというのは,エネルギーを生み出すこととは 反対のようですが,実際には第二種の永久機関が可能になるわけです。 その仕組みを考えてレポートを提出してください,それでは。

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野尻抱介 2003年05月01日(木)02時20分56秒

>パナウェーブ
 本掲示版のアクセス統計を見たら、「白装束」「スカラー波」の検索で来た人が昨日だけでおよそ1800件。ウェブサイトをお持ちの皆様、アクセスを稼ぐならこれがキーワードです(^^)。

 今日のローカルニュースでは、信者の人が「5月15日、第10惑星が火星を通過する。次は地球だ」とか言ってました。通過って、火星軌道の内側に入るという意味かな。この夏の火星大接近を意識したのかどうか。「次は地球だ」というのも軌道運動をわかってない感じ。なにより第10惑星というセンスの古さが情けないです。カイパーベルト天体が相継いで発見されていて、むしろ冥王星を惑星から除外しようという認識が広まっているのに。

>逆位相の波
 マーキュリーさんの見解について。逆位相の二つの波がぶつかるとその場は波が消滅して見えますが、通過後は元の波形に戻りますよね。つまりエネルギーの伝搬は続いている。温度の異なる油を混ぜる例とは本質的に違うと思いますが、どうでしょうか。

 「通りすがり」さんたちのコメントもなかなか核心を突いているような気がしなくもないのですが、通りすがりでは議論できないので無視するしかありません。ちゃんと名乗って参加してもらえるといいのですが。もちろん礼儀正しい言葉遣いで。
 議論はしたくないけど言いたいことだけ言うぞ、という方は書き込みをご遠慮くださいませ。ここは精神的排泄の場ではありませんので。

>脳の仕組み
 軽率などと言わず、今後も威勢良くやっていただきたいです>最上さん。
 というか、むしろ私のほうが先走って無機知性の実現に目処がついたかのように考えてしまったかもしれません。
 CPGについてちょっと調べてみましたが、いま行われている研究は神経節の仕組みを模して運動制御をしようというものですね。CPGは運動制御にとどまるシステムなのか、あるいは自意識や言語生成にまで使い回せるシステムなのか。これについてはどうお考えでしょうか?

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アルビレオ Re:エネルギーはどこに 2003年05月01日(木)02時13分05秒

>100度の油と-100度の油を混ぜたら0度の油になりました。
最初これと同じことが頭に浮かびましたが、まったく違いますね。
この例だと2つのエネルギー状態があって、その中間の状態になっただけですが
コイルに交流を流した場合はどちらも100Wの電力を消費しているのにそのエネルギーはどこへいったの?
という疑問になるわけです。
今までの話を見ていると、コイルにかかる負荷が変化してしまうので100W消費することができないということになりそうですが。
(あってますか?)

>逆位相の波が当たる=2つの波の山と谷が一点で
>ぶつかりあうことで相殺され、プラスマイナスゼロとなり
>ごく自然なことで謎でもなんでも無いように思うのですが。
普通は2つの波の位相が完全に同期して打ち消しあうのは空間全体の中でほんの一部だけです。
それ以外の場所ではある瞬間にはゼロになっても別の瞬間には2つの波の振幅を合わせたものになります。そのため全体のエネルギーとしてはつじつまが合うはずですが、波の発生源同士の距離が波長と比較すると無視できるほど非常に小さいと空間全体でほとんど波が発生しなくなってしまうので「あれ?」となってしまったのが今回の話題だと思うのですが。

今気がついたのですが単純に「波の合成」を考えると、どんなに近づけても2つの発生源の間ではちょうど中間点以外では打ち消しあうことができませんね。
つまり発生源の間では(距離をゼロとしない限りは)空間的に非常に波長の短い波が生まれていることになります。
発生源へのフィードバックなどを無視した理論上の波を考えた場合、周りの空間に発散されなかったエネルギーはここに集中することになるんですね。

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通りすがりのJ エネルギーって・・・ 2003年05月01日(木)02時01分49秒

エントロピー拡散の法則とか、不変の法則とか、その昔聞いた事があります。
お互い向き合わせたコイルだと、単純に電磁波の総和(向きと強さ)で各々のコイルの電気抵抗が変わるので電流量も変わり、結果、オームの法則で導き出されるワット数以上のエネルギー以上でも以下でもないのでは・・?

二つの波の相互作用だけを考えると、熱や反発力、あるいは打ち消し会うとかいった作用の矛盾を思うけど、その波を作り出したエネルギー(電源)と波のエネルギーの総和を考えると、それがたとえ波であろうと粒子であろうと、何も矛盾はないよーな。

もしその総和が違ったとしても、それは他のエネルギーの干渉なだけで、他のあらゆる干渉を、その大元のエネルギーと共にプラスマイナスをすると、やはりそれはエントロピー不変の法則に矛盾しないのではないのでしょうか?(極端に言えば、宇宙のエネルギー総和は不変?)

もし、入力以上のエネルギーの存在を考えるなら、それは量子論で言われるゼロ点振動やそのエネルギーを取り出すとかの、新たな理論的説明が必要なのでは????????

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岡山直樹 モーターと発電機 2003年05月01日(木)02時01分35秒

え〜と〜…
私の理解では。
コイルに電力をつぎ込んでいるのに、外から観察するとエネルギーが放射されていないように見える。ではエネルギーはどこに行ったのか? それはスカラー波に変換されたので観測できなくなったのである。
と、彼らは言いたいのだと思います。
もちろんそれは単なる理解不足に過ぎませんが。

この種明かしですが、基本的には野尻さんの理解で間違いないと思います。
変圧比1:1のトランスの、1次側と2次側に同じ大きさで逆位相の交流電圧をかけたら何が起きるかと。
モーターと発電機が本質的に同じ物であるように、コイルに電流を流すと磁界が発生する一方、コイルを貫く磁界が変化すれば起電力が発生するわけで。
つまり、全体から見て交流磁界が理想的に打ち消しあうような状態では、それぞれのコイルに発生した磁界が相手のコイルに起電力を発生させるわけですが、それはちょうど電源から供給される電圧と同じ大きさで位相が逆になるので、電源電圧自体が打ち消しあってしまって電流が流れない。結局、電力=エネルギーがどこかに消えているわけではなく、そもそも最初から消費されていない。
と言う感じでしょうか?

PS.
全然関係ない話ですが。
最近、品川にできた三菱重工ビルのロビーに、なにやら全高3mほどのロケットエンジンが飾ってあります。
あれがLE-7Aなんでしょうか?
LE-7よりもずいぶんスカートが短い気がするのですが。

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まきの 2003年05月01日(木)01時34分08秒

牧野2号です。

これって、その、長いシリアルケーブルやイーサネットケーブルにとぐろを巻かせる時に、半分の長さのところでひっくり返すとノイズに強くなる、、、というネットワーク屋ならだれでも知っている(というか、知ってないと困る)話と同じなんですよね。

ついでに、小惑星衝突な話があったので。今 ISS にいってる Ed Lu が President で B612 Foundationなるものが発足してます。火山はともかく、小惑星の軌道を変えるのはそんなに技術的に難しい話ではないということで。

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マーキュリー エネルギーはどこに 2003年04月30日(水)23時23分47秒

マーキュリーこと牧野です。

|お互いに向き合わせたときコイルの位相は180度ずれますので全ての電界、磁界はうち消され
てゼロとなるはずです。
|何も電磁波は発生しなくなるのです。
|しかし、エネルギーはどこに行ってしまったのでしょう・・・。
|ここが、現在の科学では未解決の分野なのです。

とんでも系の人の考えは凄いなぁと思いながら
皆さんの書き込みを読んで、私の理解が、
かなり心配になってきました。
まず私の頭の中のイメージをお伝えします。

逆位相の波が一点でぶつかりあうことを
分かりやすくイメージするために
水の波で考えます。

逆位相の波が当たる=2つの波の山と谷が一点で
ぶつかりあうことで相殺され、プラスマイナスゼロとなり
ごく自然なことで謎でもなんでも無いように思うのですが。

最初読んだときに
「100度の油と-100度の油を混ぜたら0度の油になりました。
 熱エネルギーはどこへ消えたのですか?」
って質問と変わらないとおもったのですけど。

それなのになぜこんなに盛り上がっているのでしょうか?
私は、物理現象もしくは命題か何かを勘違いをしているのでしょうか?
すごく心配になってきました。

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最上嗣生 2003年04月30日(水)19時06分29秒
URL: http://homepage3.nifty.com/mogami/

|電源の負荷を変えることで帳尻が合う、と。

その通りです。どうも私の説明は必要以上に迂遠ですね。

| 二つの発信源が充分遠方にあって、充分収束したビームになっている場合、充分長い区間で双方の波が打ち消し合って見えることになりますが、この設定だと充分な強度で相手側に受信されてしまい、結局帳尻が合う――そういう理解でいいでしょうか。

充分収束したビームの場合についてはこれまで出てきませんでしたが、議論が発散するのがいやなので勘弁して下さい。
二つの発信源が充分遠方にあって、ビームが一切収束していない場合が先に書き込んだものの後半部分です。ノイズキャンセラーイヤホンなどがこの場合に当たりますが、これはどこかが静かになると、どこかよそがその分うるさくなります。吸収分は制御の条件依存なのであまり簡単ではありませんがそれほど大きくないでしょう。


| これ、信じていいんでしょうか。

「脳の仕組みはまだ分かっていない」という程度が脳の理論の現状に対する普通の理解でしょう。
これは威勢のいい所信表明だと言う程度に理解して下さい。ちょっと調子に乗って強めに書きすぎましたが、「今後の研究ではこの方向性が問題の解決につながると私は思う」という程度のこととご理解下さい。

|2001年のSF大会でもそんな危惧を述べたのですが、まもなくこの地球上に無機知性体が出現し、未来はまったく予測不可能になってしまう、と?

ある少し古いニューラルネットの教科書には、「人工的な知性ができて人間を労働から開放するような事を本気で信じているような研究者は結構居るけど、本気で相手にしないように」という感じのことが書いてあって、笑ったものです。私もちょっと軽薄だったかも。

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通りすがりの者 反発 2003年04月30日(水)17時54分03秒

コイルの話ですが、エネルギーだの逆位相だの言ってますけどそんなこと無視して考えていいんじゃ?
だってそのコイルの対は反発しあうでしょ。押さえつけないといい「仕事」しまっせ(笑)
まあ、正解としては冶具とコイルが熱を帯びると。
波ってものとベクトル&スカラーを同じ土俵にしてしまってはだめ。
エネルギーだって電磁波の持つエネルギーっていうのはあくまで場のエネルギーであって、搬送波でもない限り議論しなくていいでしょう。

…って物理屋は思うのです。

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野尻抱介 2003年04月30日(水)15時07分03秒

>逆位相の波
 最上さんほか皆様、解説ありがとうございました。だいぶわかってきました。
 二つのコイルが近距離にあるケースは、トランスみたいに二本の電線を束ねて一個のコイルにしたものと思えばよさそうですね。一方の電線から出たエネルギーがもう一方の電線で受信されてしまい、電源の負荷を変えることで帳尻が合う、と。
 二つの発信源が充分遠方にあって、充分収束したビームになっている場合、充分長い区間で双方の波が打ち消し合って見えることになりますが、この設定だと充分な強度で相手側に受信されてしまい、結局帳尻が合う――そういう理解でいいでしょうか。

>パナなんとか研究所
 そうそう、それです、パナウェーブ研究所。ウェブサイトは今もあるようですが、つながりません。Googleのキャッシュを読もうとしても、どうやってか本家のほうを読みに行きます。
 飛さんが対処されたということは島根→富山→岐阜と移動してきたわけですか。彼らは山が好きみたいだから、伊吹山方面から三重県の鈴鹿山系に渡ってくるかもしれないなあ。そうなったら嫌だけど、ちょっと楽しみかも(^^;。

>脳科学とニューラルネット制御
 最上さんの日記を読んでいたら、SF屋として見過ごせないことが書いてありました。
 4月1日の日記にあった世界初! 構成を動的に変更可能なニューラルネットを用いたヒューマノイドロボットの動作学習に成功、というニュース。ボルネオ旅行前でばたばたしていて見逃しました。
 ZMP制御でがしがし計算して動いているロボットなど、さしたる未来もなかろうとタカをくくっていたのですが、ニューラルでここまでやれてしまうとなると話は別です。

 さらに2月22日の日記には「ついに脳の最大の秘密は解けたし、これによってこれから急速に脳と同等なことができるアルゴリズムと機械が開発されていくだろうと私は思う。この流れに乗りそこねないようにしなければならない。」とあります。
 これ、信じていいんでしょうか。2001年のSF大会でもそんな危惧を述べたのですが、まもなくこの地球上に無機知性体が出現し、未来はまったく予測不可能になってしまう、と?

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いまだ 奨学金 2003年04月30日(水)12時10分49秒

スカラー波って,源流は双子の小妖精が向かい合って逆位相で歌うって
話だったような.♪テスラーや,テスラーや

そういえば,アインシュタイン以前のトンデモさんは,ニュートン力学が
攻撃対象だったらしいですから,それなりに進歩するのかもしれません.
まぁ,ニュートン以前なトンデモさんも沢山ご存命ではありますが.

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西澤 隆 2003年04月30日(水)11時49分43秒

>コイル二つ
しまった。できるとすれば、双極子じゃなくて四重極子か。
+−
−+
なわけですから。

>消えた波
よくわかりました。どうもありがとうございます>最上さん。

 出ていった波が打ち消しあってゼロになる。ならばそのエネルギーはどこへ?

と考えてしまうからパラドックスにはまるので、

 波が出ていかないんだから、そもそもエネルギーだって出て行かないじゃん

ということですね。

…と納得しかけたのですが、「打ち消し合ってなくなるからエネルギー使わなくていいよ」という情報も光速でしか伝わらない筈ですから、過渡的には野尻さんが疑問に思っているような何かが起こりそうな気もしたり。

# 先行ポテンシャルで“予知”して最初からどっちのコイルからも電磁波は出て行かない、とか:)


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海法 みなさんお静かに 2003年04月30日(水)06時09分26秒

 白鹿亭ですが、検索したら、ちょうど原文が見つかりました。
 ハリーによれば、音波エネルギーの行き先は、probably into the condensers of the power packだそうです。

 スカラー波云々は、元々は永久機関詐欺だと思います(磁石で取り出せる、空間のエネルギーってのは定番ですね)。なので、そこのアイディアだけは、少しは練られてます。

 ただ、それを教義とするトンデモさんたちとなると、そもそも、そのパラドックスを理解すらしてないでしょう。彼らの望む万能原理(気だとか生命エネルギーだとか毒電波だとか……)のお題目として、採用してるだけで。

 トンデモの人がレベルアップしてくれると面白いのですが……。

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 パナなんとか 2003年04月30日(水)05時32分57秒

>野尻抱介様

その団体名が「パナなんとか研究所」だとすれば、旧知の間柄です(といっても先方は忘れているでしょうが)。平成12年の秋でしたか。当時からHPもありましたが今はどうでしょう。

当時は半月くらい当地に滞在されましたが、ニュースでは流さなかったのでは。存在感が増しているのでしょうか。(笑)
後ろ盾も少なく交渉は正直怖かったですが、先方は先方なりに誠実で紳士的ではありましたので、今では悪い思い出ではありません。
指の長さの不ぞろいな方に恫喝されたりしたケースに比べればぜんぜん平気。いや、これも良い思い出か。

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冬樹蛉 あ、と思ったら 2003年04月30日(水)02時54分03秒
URL: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ray_fyk/

 専門家の方が答えてくださってました(;^^)。ありがとうございます>最上嗣生さま

 いや、べつに私は難しいことを知らないから高校生のように考えているだけで
して、比喩というものがは感覚的には真実の理解に役立つとしても、必ずしも真
実そのものではないということは理解しています。たまたま、考えかたは近いと
いう類のまぐれでしょう。

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冬樹蛉 なみなみならぬ波 2003年04月30日(水)02時46分48秒
URL: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ray_fyk/

>野尻抱介さま

> 私も熱になるのかなと思ったんですが、たとえば真空中で逆位相の電波が打ち消し
>合ったら、熱はどんな形を取るんで しょうか。光子になるんでしょうか?
> 冬樹さんの喩えだとポテンシャル・エネルギーは保存されていて、仕事をしなくな
>るだけ、と解釈できますが、これで納得 してしまっていいんでしょうか。これを真空
>中の電波にあてはめると、何がどうなるんでしょうか。

 私が単純に考えすぎているのかもしれませんが、私は単に「波なんだから、ぶ
つかったとてなにも起こらず、すれちがうだけじゃないの?」と思ったのです。

 先の例のAさんとBさんとの間隔がたとえば一光年離れているとして、この宇
宙にはAさんとBさんしか存在せず、棒はただただ波を伝える能力を有する真空
だと単純に考えると、棒のところではエネルギーは仕事をせず、AさんとBさん
それぞれのところで熱に化けるのではないかと考えました。

 Bさんがじっとしていて、Aさんが上下動して波を作っているだけだとしたら、
波のエネルギーはBさんの手元で熱に化けますよね。熱に化けたということは、
Bさんは「あ、Aさんが波を出している」と観測できたということです。逆だと
Aさんのところで熱になります。これが同時に起こっているのだと思います。奇
妙な言いかたですが、AさんとBさんがお互いに相手の存在を知らず自由意志で
その場で運動していると考えて、たまたま相手の波を打ち消すように動いている
のだとしたら、Aさんは(それとは知らずに)Bさんの波を打ち消すために運動
して熱を出していて、BさんもAさんに対して同じことをしている。つまり、A
さんとBさんは、互いに相手の波を波として観測せずにすむように、互いの出す
波を手元で百パーセント吸収している、あるいは百パーセントの効率で減衰させ
合っていると見ることができるのではないでしょうか?

 宇宙にはAとBしか“もの”が存在せず、一光年離れたそれらが互いに位相を
相殺する電磁波を出し合っているとすると、途中の真空中では電磁波はすれちが
うだけで、なにしろ宇宙にはAとBしか電磁波に仕事をさせるものがないので、
当然まったく減衰しません。AとBはお互いにたまたま、本来相手が出している
電磁波としてお互いの手元で観測されるべき電場・磁場の変動を打ち消す形で電
磁波を出している。もし、Aの電磁波がBのよりもわずかに強かったとしたら、
Aの電磁波はBの手元で電磁波として観測されるはずで、観測されたということ
はそこで仕事をしちゃったことになりますよね。だから、AとBは、互いの出す
電磁波にほかでは一切仕事をさせないように、互いにその場で仕事をしている、
つまり、お互いの出す電磁波をほかでは一切観測させないようにその場で仕事を
していると言えるんじゃないかと。もし、両者の出す波の位相がずれていても、
エネルギーに差があってもお互いの仕事分だけはちゃんと相殺しあっていて、相
殺された余分がよそで仕事ができる形で存在する(電磁波として観測される)と
いうことなのではないでしょうか。

 こう考えてみてもいいかもしれません。一光年離れたAとB(やっぱり宇宙に
はAとBしか存在しないとします)は、互いの位相を相殺する波長二光年のレー
ザーを照射し合っている。Bがレーザー照射をやめると、AのレーザーはBのと
ころで「あ、Aがレーザーを出している」と観測されるという仕事をする。Bが
レーザーを出すという仕事をしはじめると、Aの出すレーザーは観測できなくな
る。Aが出しているエネルギーは、Bの仕事に化けたことになる――と。

 ――とまあ、こんなふうに高校生のように考えたのですが、私も電磁波の専門
家でもなんでもないので、この考えかたが正しいかどうか、はっきり言ってよく
わかりません。専門家にご教示を請いたいところです。

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最上嗣生 Re: 逆位相の波  2003年04月30日(水)02時11分13秒
URL: http://homepage3.nifty.com/mogami/index.html

こんにちは、最上です。
初めてではありませんが自己紹介はホームページをごらん下さい。

|お互いに向き合わせたときコイルの位相は180度ずれますので全ての電界、磁界はうち消されてゼロとなるはずです。
|何も電磁波は発生しなくなるのです。
|しかし、エネルギーはどこに行ってしまったのでしょう・・・。

電流が流れていない状態からコイルに電流を流そうとするとエネルギーが必要になります。
そのエネルギーは周りに磁場を作り出すために必要なエネルギーです。
周りに作り出された磁場のエネルギーの大部分は電流が減少するフェーズでもう一度電源に戻っていくのですが、一部が電磁波として遠方に放出されます。
一つのコイルに電流を流すのに必要なエネルギーは磁場の二乗に比例しますから、もう一つのコイルから来る磁場によって変わります。この場合はエネルギーは減少します。
つまりコイルが対向していると電流を流すために必要な仕事が減り、そのぶんが電磁波の発生が無くなった分と釣り合っているわけです。

冬樹蛉さんのたとえの適切さには舌を巻きました。かの例では片方のエネルギーが上がっている間はもう片方のエネルギーが下がりますが、コイルによる電波の方はそのような非対称性はないと言う点だけは違いますが、考え方としては正しいと思います。物理学をやっていただけに小難しい説明しかできない自分が恥ずかしい。


以上のコイルの話は、コイル間の距離が問題の周波数における電波の波長よりもずっと小さいことを暗黙に仮定しているものと考えられます。
一方、波の発生源が波長よりも大きく離れている場合は以上の様な事情にはならず、波が干渉してどこかでは波が打ち消しあうけれど、どこかでは波がより強くなってエネルギーは全体で変わらないことになります。ノイズキャンセラーつきイヤホンもそのような場合でしょう。(simsimさんや西澤さんが書いていますね。)

ただし、ノイズキャンセラーつきイヤホンの場合は制御の仕方によっては一部のエネルギーはスピーカから電気回路に逆流します。その場合は最終増幅段のトランジスタでエネルギーが散逸されるでことでしょう。
もし増幅がD級アンプのような原理的にエネルギー散逸のないアンプならエネルギーは電池に充電されることになります。そこで「白鹿亭綺譚」です。私の記憶ではホールではなく、確かその電池か装置が爆発して居たように思いますが。


それにしても、新手のトンデモさんたちは、素晴らしくレベルアップしているのには驚きました。いままで見たトンデモさんたちはもっと支離滅裂でした。しかし今回のものは問題部分はほぼOKです。物理学科の学生でもこれに正解できない人もいるかもしれません。あとは「ここが、現在の科学では未解決の分野なのです。」とかと結論に飛び付かず、本当に科学で未解決なのかどうか図書館に行って調べればよい程度の事です。それに「ベクトル」「スカラー」などという概念も知っている勉強ぶりも驚きました。
次の世代のトンデモさんはもっとレベルアップするのでしょうか。100年後のトンデモさんなら20世紀の物理くらいなら完璧にマスターしているのかもしれません。

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西澤 隆 2003年04月30日(水)00時36分45秒

>コイルを二つ
うーん、そもそもその設定では、最大限にうまく行って双極子場になるだけのような気がするんですが…何か勘違いしてるでしょうか??

音波を逆位相で相殺するのは、たぶん局所的にはできても大域的には無理ではないかなと思いますが、エネルギーじたいはその逆位相の信号を発生させる装置に余分な負荷をかけ、負の仕事をすることで吸収されるように思います。で熱に化ける。

>ワンダバスタイル
KIDS STATION(一週遅れ)で第3話を見終えて、ふとチャンネルを変えたらまたワンダバが^^;;。サイトで放送予定をチェックしたら、KIDS STATIONとTV埼玉が同日に5分のずれで放映していたりしました。
ということでまだ4話はラスト2分ほどしか見てません。

3話では、酸素分圧のことはおいておくとして:)、キクちゃんの声まで高くなったのに「?」でした。ロボットなのに、声帯で発声しているのでしょうかね。

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野尻抱介 逆位相の波 2003年04月30日(水)00時24分52秒

| 野尻さんも人が悪い(;^^)。ひょっとして、白装束の方々を呼び込んで見世物
|にしようと企んでませんか?

 いえ、そんなに買いかぶらないでください。白状しますが、この件はまじでわからないんです。これってそんなにわかりきった話なんでしょうか。
 私も熱になるのかなと思ったんですが、たとえば真空中で逆位相の電波が打ち消し合ったら、熱はどんな形を取るんでしょうか。光子になるんでしょうか?
 冬樹さんの喩えだとポテンシャル・エネルギーは保存されていて、仕事をしなくなるだけ、と解釈できますが、これで納得してしまっていいんでしょうか。これを真空中の電波にあてはめると、何がどうなるんでしょうか。

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冬樹蛉 私も究極の宗教を起こそうかと…… 2003年04月29日(火)23時22分27秒
URL: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ray_fyk/

>野尻抱介さま

>逆位相で相殺されて、エネルギーはどこへ行くのか、という疑問はもっともら
>しいと思うのですが、実際のところどうなんでしょうか?

 野尻さんも人が悪い(;^^)。ひょっとして、白装束の方々を呼び込んで見世物
にしようと企んでませんか? 白装束の方々にお出ましいただくまでもなく、私
も新しい説を考えてみました。教祖になれるでしょうか?


 AさんとBさんが、それぞれ長い棒の両端を持って、向かい合わせに立ってい
ます。棒の真ん中には赤いリボンが結びつけてあります。

 Aさんはリボンの位置を現在の位置の上か下に変えたくてしかたがありません。
そこでAさんは持っている棒の端を上に持ち上げます。

 しかし、Bさんはリボンの位置を現在の位置に保ちたくてしかたがありません。
そこでBさんはAさんの意図を察知し、すかさず持っている棒の端を下に降ろし
ます。

 Bさんの意図を察知したAさんは、なんのこれしきと、今度は持っている棒の
端を下に降ろします。それを見てとったBさんは、おのれなにくそと、棒の端を
持ち上げます。「くそ」「なんの」「とりゃ」「あたたた」「しゅわっち」と、
二人は棒を上げたり下げたり、お互いに相手と逆の動きを汗だくになって繰り返
しています。AさんとBさんの実力(?)が伯仲しているのか、棒に結びつけて
ある赤いリボンだけを傍らから見ていると、最初の位置にずっと止まっているよ
うに見えます。

 AさんとBさんは汗だくになって動いているのに、赤いリボンは止まっている。
二人が棒に与えているエネルギーはどこへ行ってしまったのでしょう……。

 ここが、現在の科学では未解決の分野なのです。

 やっぱり、もっと“科学っぽい”言葉を使わないと、もっともらしさに欠ける
かなあヽ(^o^;)ノ。教祖失格ですね。

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simsim 2003年04月29日(火)23時18分14秒
URL: http://www.asahi-net.or.jp/‾dj9k-smz/index.html

御無沙汰しています。ボルネオの記事、楽しく読ませて頂いております。

>スカラー波
2つのコイルが反発する。反発しない様に何かで固定しているなら固定している部分に圧力がかかる。
多分、熱になってエネルギーが散逸していく。。。と考えますが、如何でしょう。
ノイズ・キャンセラー付きイヤホンについても、同様でしょう。
また、空間的にみれば同位相の場所が必ずあるハズですので、その部分はノイズにノイズが重畳されて
いるのではないかと。。。
たとえとして適当か自信ありませんが、水が吹き出している2本のホースを互いに向き合う様に近づけた
状態に近いのではないかと思います。

>中津川市鉱物博物館
これは是非とも行くべきです。最近私も長期休みを取って行きましたが、だいぶ整理されて展示が
見やすくなりました。関東方面に引っ越してしまいましたので、気軽に行けないのが残念です。

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野尻抱介 2003年04月29日(火)21時45分17秒

>TV出演
 こなみ嬢はタレ目が父親似でしたね。充分アップに耐えてましたし、すでに萌えキャラと言ってもよろしいのでは。
「デモ当日になって有事法制がどうとか、ああっ、頼りない――だがそこが萌える」みたいな。
 一家団欒シーンでは理科年表(CD-ROM版かな)や地球儀が置いてあるダイニングルームでシュプレヒコールのコツを伝授する父、というのがひとつの見どころでした。
 なんにせよ、これで当分こなみさんをひやかすネタができたとほくそ笑む私であります。

 若者の反戦運動について、松浦さんが言う「死に体」というのもその通りなんでしょうが、ジャーナリストか教育者かの、視点の相違の問題ではないでしょうか。
 ロックの人がやっている路上ライブみたいなもんかなあ。最初は心細くても、一歩踏みだして声を出せば人生変わるかもしれない。後で自分のしたことに恥じ入るかもしれないけど、それもひとつの進歩でしょうし。

>白装束とスカラー波
 今日もローカルニュースでちらっと流れましたが、なんとかウェーブという団体名でした。
 彼らのことは全国ニュースでも流れているんですね。あんな連中と中部地方だけで戦うのかよと思っていたので、ちょっと安心。
 飛浩隆さんがすでに彼らと戦っていたとは驚きです。これは田中啓文さんが総会屋と戦って以来の快挙ではないかと。SFセミナーには行けませんが、そこで語っていただければレポートされると思いますのでよろしくお願いします。

 スカラー波ですが、検索してみるとトンデモのオンパレードですな。気持ち悪いから直接リンクしませんけど、こんな記述のあるページがありました。

| ここで、コイルを二つ用意して、それぞれのコイルに電流を流してみましょう。
|コイルの電流を片方を右巻きに流れるようにします。そしてもう一つを左巻きに流れるように調整します。
|お互いのコイルを向かい合わせにしてみてください。
|このとき、電流を一定の交流の周波数にしてみてください。
|お互いに向き合わせたときコイルの位相は180度ずれますので全ての電界、磁界はうち消されてゼロとなるはずです。
|何も電磁波は発生しなくなるのです。
|しかし、エネルギーはどこに行ってしまったのでしょう・・・。
|ここが、現在の科学では未解決の分野なのです。

| これを全てのベクトルがキャンセルされたのでスカラー波と呼びます。

 逆位相で相殺されて、エネルギーはどこへ行くのか、という疑問はもっともらしいと思うのですが、実際のところどうなんでしょうか?
 クラークの『白鹿亭綺譚』で、逆位相の音波を作ってコンサートホールの音を消す、という話がありました。ホールにエネルギーがたまって大爆発するオチでしたが、同じ原理のノイズ・キャンセラーつきイヤホンがソニーから発売されています。回収された話を聞かないので、特に爆発したりはしないようです。

>帰化生物
 こなみさんの意見と重なりますが、個人的には「自然科学の対象として興味あるものかどうか」で対応が決まります。
 琵琶湖は400万年の歴史を持つ世界有数の古代湖で、多数の固有種がいる。ヒトらしいヒトが出現したのが約4万年前であることを思えば、興味は尽きません。
 ある河川ではブラックバスが入ってアユの敵だったオイカワが駆逐され、むしろアユの数が増えたという報告がありました。帰化生物が居場所を見つけて、初期の大繁殖から定常状態に遷移してゆく様子もたしかに興味深いのですが、陸封から400万年の生態系に較べてどうよ、ということです。

>ワンダバスタイル「時速1600キロメートルの恐怖」
 今回も破綻しまくりな話でしたが、いつのまにか楽しみな番組になっていたり。タイトルで「ああ、自転ネタか」と思ったらその通りでした。
 前回、気球で成層圏に行ったみっくすJUICE。いつのまにかキャビンだけが静止軌道を漂ってました。救助に向かった飛行船もなぜか静止軌道に到達している。静止軌道に乗るエネルギーがあれば月軌道まで行けますが、このへん、力学的にどう誤解したのかよくわかりません。

 アシスタントの美少女ロボット、キク8号による「人工衛星講座」はそれなりに正しかった。「キクのお姉さんたちの試験衛星はこのタイプなんですよ」という宇宙開発事業団の喜びそうな台詞もありましたが、きくシリーズのすべてが静止衛星ではありません。きく7号は低軌道でランデブー・ドッキングをテストした、愛称「おりひめ」「ひこぼし」のことです。
 静止衛星と地上をテザーで結び、さらに衛星の高度を上げれば月に届く速度が得られるのは確かですが、これは軌道カタパルトそのものであって、「それができりゃ苦労しねえよ」というもの。衛星の高度を上げるエネルギーは地球からもらったわけじゃないし、地球からエネルギーをもらったから地球にやさしいというのも筋が違う。さらに速度は時速1600kmどころじゃありません。それは赤道における地表の速度であって。

 静止軌道からの離脱は成功したものの、操縦担当のキク8号が電池切れになって、アイドル四人組が手動で軌道変更する展開に。月着陸は断念して自由帰還軌道に入れたようですが、噴射のタイミングを取るのに持ち歌『ロケット・ガール』を利用したところは面白かった。設定に数々の間違いがあるものの、バカSFのトーンを維持しつつキャラを生かして極限状況を乗り切るという物語の骨格はちゃんとしていて、さすが滝晃一と思ったことです。

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 白装束 2003年04月29日(火)21時15分17秒

島根県在住のSF作家です。

相変わらずリハビリが続いていますが、それはさておき標題の集団(おそらく)とは、本職の職務上直接談判してたいへん愉快だったことがあります。

今年は飛はSFセミナーに参ります。合宿でお声がけいただければ、顛末をいろいろとお話できるでしょう。

おじゃましました。

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有名少女の父(今日だけ仮名) 番組のタイトルバックでいきなり我が姿をみてびっくり! 2003年04月29日(火)16時08分04秒

野尻さん,番組をみていただいてありがとうございました。 テレビにしっかり取材されたのは3年半前のロボコンでのNHK以来でしたが, 今度のTBSチームの取材の料理の方が放送を見ていて違和感はありませんでした。 ひとつの物語にはめこんではいますが,「やらせ」はないし。それにしても, 娘の顔がどアップ連続で,学校でも塾でも声をかけられたり,「彼女ですよ」とわきでささやかれたり。かみさんにはもうちょっとアップに耐える顔に産んでほしかったなあ。

ところで, これは野尻さんの教育観とも通じるところがあると思うのですが, 少年少女時代というのは,前向きにテンションがかかる状態になると 勉強への集中も高くなって成績が伸びます。少なくともそう 仕向けられる。子どもが世界情勢を見ながら 「なんかしなくっちゃ!」とやっているのは,ふつうの親には勉強から の逃避に見えたりもするんでしょうが,我が家はいけいけどんどんの 気風ですから,「おお,英語はやっぱり必要だなあ」とか (^^;;。 Give Peace a Chance の文法構造も分かったようだし。

ついでに
> 外来魚,帰化生物

「完全排除派」などからいきなり転向しちゃったりするのもどうですかね。 ブラックバスだってモンシロチョウだって海の向こうからきたようだけど, 問題になっているのは,生物の進化や文明の進行の速度に比べて非常に 速い変化を引き起こすようなことを人為的にやっちゃまずいぜ,ってことでしょう。温暖化問題と同じで,どうせ変動はするんだけど,自分で責任を もてないような変化を起こすのは可能な限り 避けとくという姿勢でいいんじゃないかと。ラジカルな娘のわりには日和見の パパの感覚ですが。

それでも避けられない激変とか破局というのは,火山噴火とか 小惑星衝突とかあって,大絶滅があったり,新しい種の勃興の引き金に なったりとか。そういう壮大なドラマはまたいいもので,私らの 胸にぐぐっと感慨をもたらしてくれるのだけど,できたら自分が 生きているうちはつまらないホームドラマであってほしいというのが, 持続可能な社会を指向するってことだな。

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冬樹蛉 この人たちを、やっぱり“デンパ系”と呼ぶべきなのかどうか…… 2003年04月29日(火)01時58分04秒
URL: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ray_fyk/

 なんか『ニュースステーション』でもちょこっとやってたので、いったい全体
“スカラー波”とはなんぞやと調べてみたら、妙なページばかりヒットして、読ん
でたら頭が痛くなってきました。

◆スカラー波(重力波・気)の問題

 なんでもスカラー波とは重力波のことで、それは180度位相を逆転した電磁
波を合成することによって発生するのだそうで、重力波を溜め込むような地形で
は重力波がこもって逃げられなくなるので電子が不活性化されるそうです。ほー
さよか。こんなページこっそり作ってたらあきまへんで、牧野さん

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鈴木 順 謎の白装束集団  2003年04月28日(月)22時57分30秒

>富山県から岐阜県に移ってきたカルト集団のことは全国ニュースに流れてないんでしょうか。

今日夕方のTBS「ニュースの森」ではかなりの時間を割いて取り上げていました。取材に対してかなりナーバスになっているようで、カメラマンや記者につかみかかるなど、半ば暴力的な対応もしていました。

8か月も山中の道路上に居座っていた頃は東京では話題になりませんでしたが、この週末はいくつかのメディアで取り上げていました。

「車列の中の一台のワゴン車に乗っている中心人物が重病らしい」という情報がありました。

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野尻抱介 2003年04月28日(月)19時38分33秒

>こなみ嬢TV出演
 番組は30分遅れになったものの、一家揃ってたっぷり出演されておりました。
 私が学生の頃はこういうことに慣れた先輩がいて、アジ文の書法から理論武装のイロハまで指導を受けられたもんですが(私は加わりませんでしたが)、そういう伝統が途絶えた現在では、デモに加わって声を出すまでが大変だなあ、と思ったことです。

>個体発生と系統発生
 なるほど、よくわかりました>いまださん。

|前者は全分化能を有するということを比喩的に表現したのでしょうし,後者は,
|異時性による形態進化の議論を反映させたものでありましょう.いずれも,

 そんな深い考えがあったわけでは……(^^;ゞ ともかくご推薦の本を読んでみるとします。

>今月のSFマガジンと『ブレイクスルー』
 わざわざ特集しなくても、日本エスエフなんてスプロールばっかじゃん、と思ったことはさておき。いえ、読んだ作品はどれも面白かったですが。
 『ブレイクスルー』はあまりにもどんぴしゃの内容でしたね。朝になると死体が家に戻っている/実は父親が墓場から連れ戻していた、という怪談を連想しました。

>水星の日面通過
 日面通過か太陽面通過か。どっちでもいいと思うのですが、私の感覚では前者のほうが一般的です。『太陽の簒奪者』ではあえて「太陽面通過」にしていますが、これはクラークの短編『地球の太陽面通過』にちなんだためです。
 今回の日面通過が5月上旬、『簒奪』のが11月上旬で、両者の間にちょうど半年の開きがあるのは偶然ではありません。それは春分・秋分と同じ関係で、水星と地球の軌道面がこの時期に交差するからです。当然ながら、水星軌道にリングがあれば、地球に影が落ちるのは同じ時期がピークになります。

>謎の白装束集団
 富山県から岐阜県に移ってきたカルト集団のことは全国ニュースに流れてないんでしょうか。「白装束」で検索してもあまりヒットしませんが。
 山奥の道路ぞいに大挙してキャンプし、テントや衣類、周辺の樹木まで白いシートで覆ってしまう。「スカラー波」なるものを遮るんだそうですが、「白色」が約束するのは可視光領域の反射のみですから、まあデンパさんに間違いないでしょう。
 彼らによればアザラシのタマちゃんも「人工スカラー波」に毒されているんだそうで、「想う会」に資金提供していた、と中部ローカルニュースで報道されています。

>初島の海底ケーブル切断
 これも気になるニュースです。被覆を破ってショートさせ、送電が止まるのを待って切断したようでもある。あるいはワイヤーみたいなものが引っかかり、高速で巻き上げられて高熱を発したのかもしれません。いずれにせよ映画や小説の冒頭にもってこいの話だなあと思ったことです。

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いまだ ヘッケル 2003年04月28日(月)15時18分24秒

個体発生と系統発生:

こまかく揚げ足取りしてもなんなんですが.
野尻さんが,「植物は全身がES細胞で出来ているようなものだ」という認識と
「ゲノムには茎や葉や根をつくる情報も残っているが,それはオンにならず
開花のスイッチがオンになるのではないか」という仮説をリンクさせて議論して
おられたので,いわずもがなのツッコミをいれてしまいました.もちろん,
前者は全分化能を有するということを比喩的に表現したのでしょうし,後者は,
異時性による形態進化の議論を反映させたものでありましょう.いずれも,
もちろん単体としては,大変尤もらしい議論ですが,両者をリンクさせるのは
あまりマッチングがよろしくないのではないか,というだけのことであります.

ということで,この議論では,前者が個体発生的な側面のお話で,後者が系統
発生的なあるいは形態進化的な側面のお話になるわけです.

> 個体発生は系統発生をトレースする、と言われますが

ヘッケルの反復発生説ですね.
現代的には,ずいぶんと物の見方自体が変わっているので,簡単に位置付ける
のは難しいです.個体レベルでの発生の様式も,出来上がった形も,系統的な
関係もかけ離れたショウジョウバエとヒトでも,同一の遺伝子が概略似たよう
な使われ方で形態形成を司っていたり,同一の遺伝子が個体の発生の中でも
繰り返し,少しずつ違う使われ方で形態形成を司っていたり,といった具合
なので,単純に「個体の発生のプロセスは,系統進化のプロセスの早送りの
ようなものだ」(表現は違いますが,ヘッケルの主張は要するにこういうこと)
という具合ではありません.

あえて神様という比喩を使うと,個体の発生でも系統進化においても,
「神様は,一回発明した部品を,少しずつ修正しながら使いまわしている」
というのが,より現代的なイメージでしょうか.それで,使いまわしを
しているので,ある部分を見ると,「個体発生が系統発生の縮図のように
みえることもある」わけです.たとえば,典型的なのは,魚類などのエラ
が哺乳類などの鰓弓器官へと仕様変更されていく過程でしょう.もちろん
この過程がヘッケルの説の原点であります.

グールドさんの著作に,「個体発生と系統発生」というそのものずばりな
本があります.有名なエッセイ集「パンダの親指」にも関連した議論が
入っています.前者は,一般向けというわけではないので難しいかも
しれませんが,ヘッケルの議論と対になるフォン・ベーアの議論とを
軸にして,個体発生と系統発生の関連についての議論を整理していく
名著です.(しかも,上に書いたような,遺伝子レベルでの議論が可能
になる前に書かれている!!)

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小林泰三 ファシリテイテッド・コミュニケーションを扱った小説 2003年04月28日(月)10時47分20秒
URL: http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kbys_ysm/

タイムリーなことに「奇跡の詩人」で使われていたファシリテイテッド・
コミュニケーションをテーマにした短編小説が<S-F マガジン>6月号に
掲載されています。

ポール・パーク「ブレイクスルー」1995年の作品です。

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アルビレオ Re:最悪の帰化生物 2003年04月28日(月)04時21分43秒

その帰化哺乳動物の武器となったのが東南アジア原産の帰化植物です。
この帰化植物に有利な環境を作るために何千年にもわたって継続的に在来の環境を破壊し、それにより哺乳動物は環境、文化、人口などで在来種を圧倒していきました。
ごく最近になって政府はこの増えすぎた帰化植物を抑制しようとし始めましたが、非常に強い抵抗にあっています。
その一方で「市場」という名の生態系においては政府が新たな外来種から帰化植物を保護しようとしたりと、対応に混乱が見られます。

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はめせん(佐野高久) /.jp に『太陽の簒奪者』が 2003年04月27日(日)02時29分49秒

スラッシュドットジャパンではこの話題の紹介で『太陽の簒奪者』の書名が出てましたね。
http://slashdot.jp/article.pl?sid=03/04/25/1419216&topic=65&mode=thread

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内海(うつみ) Re:最悪の帰化生物 2003年04月26日(土)14時25分24秒

そうですね。「SFをたしなむ」者の はしくれとして、
知らぬうちにショービニズムにとらわれていたことを反省しています。

で、例の評判のよいモンゴルからの移入個体は、一部報道によれば
本人が「帰化しない」ことを明言しているそうで
かの競技は国粋主義的なファンが多いことでも知られていますが
彼らは、この報道をどう受け止めているんでしょうねぇ。

ああ、そういえば今年に入って日経新聞だったかで、
国産クワガタムシと外国種との交雑が進んでいるという記事を読んで
激怒した覚えもあります。今はもう激怒できないですが。
あの問題がどうなったのか、GWを利用してゆっくり検索してみます。

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小林伸光 最悪の帰化生物 2003年04月26日(土)05時39分20秒

 最近、自転車であちこちふらつく様になって、この生物が随所で固有の環境に多大な影響を与えているのを目にします。むしろこの生き物の影響が無いところを探す方が難しいくらいです。

 この帰化生物は過去、かなりの頻度で我が国に移入され、その度にかなりの固有種を絶滅させているようです。それどころか、何度かの移入に際して、この哺乳類はそれより以前に移入され、我が国の固有環境とそれなりにバランスをとって共存していた同種の哺乳類をも駆逐して絶滅寸前に追いやる、ということを何度も繰り返しているのです。

 考え方によっては今では日本の固有種と呼べなくもないでしょうが、その割になかなか固有環境との平衡状態に至らず、むしろどんどん酷くなっている様に思われます。このような状態にも関わらず、不思議とこの生物を駆除すべきとの論調は見られません。もっと深刻な事態になる前に手を打った方がいいと思うのですがね。

 近年、個体数には若干の減少傾向があるという研究データもあるようなので、多少は希望が有るかも知れません。

 ごく最近、モンゴルから移入された個体は、なかなか評判がいいようです。

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